カテゴリー

本サイトについて


TAGS


ABOUT

オカムラがつなぐ、共創空間beeで躍動するオカムラ社員の挑戦

2022.05.26

実はオカムラ社内のあちらこちらには、「挑戦社員*」が存在しています。そんな彼らに注目したのは、ブランディング統括室の神山里毅。「人が活きる」につながる組織を越えた働き方とは?で、オカムラが今後あらためて育んでいくべき「挑戦カルチャー」について語った神山。今度は、神山自身が聞き手となって社内を取材。オカムラの多様な挑戦事例を紹介していきます。
 

「挑戦社員」とは



前回お届けした「挑戦社員」Vol.01『オカムラの社内ベンチャー企業NovolBa(ノボルバ)の挑戦』に続き、第二回の今回は、オフィス環境事業本部 営業本部 関西支社のオフィス内にある、共創空間 Open Innovation Biotope "bee(ビー)"で、コミュニティマネージャーとして企画運営を担当している岡本栄理に、ブランディング統括室の神山がインタビューしました。
関西支社の中に設けられた共創空間”bee”でインタビューを実施。(撮影時のみマスクを外しています)
関西支社の中に設けられた共創空間”bee”でインタビューを実施。(撮影時のみマスクを外しています)


オカムラが取り組む共創プロジェクト

神山里毅(以下、神山):今日はこちらの「共創空間"bee"」を訪問してお話をお聞きしますが、「共創」あるいは「共創空間」というものに馴染みのない人も多いかと思うので、まずはオカムラの共創の取り組みについて説明いただけますか?

岡本栄理(以下、岡本):いきなり「共創」って言われてもなんだかわからないという人は多いですよね!「共創」というのは、様々な立場の人がひとところに集まり、テーマを決めてみんなでワイワイ意見を交わしながら、新しい価値を創出するような取り組みのことです。オカムラでは2015年に「共創空間」として、ガーデンコートショールーム(東京都千代田区紀尾井町)の中に、【 Open innovation Biotope “Sea” 】をオープン*しました。その後、2017年に名古屋に”Cue” 、大阪に“bee”、2018年に福岡に“Tie”と順番にオープンしていき、2022年現在、全国4カ所で地域ごとの特色を出しながら共創空間を運営しています。私は2017年の“bee”の立上げからコミュニティマネージャーとして、イベントの企画運営などを担当しています。
* 現在、“Sea”は、赤坂インターシティAIRオフィス内に移転
Open Innovation Biotope "bee" の全景
Open Innovation Biotope "bee" の全景

神山:今は共創空間の運営業務がメインということですが、入社してからはどのような業務を担当していきたのですか?

岡本:私は、2008年にオカムラに新卒入社して、関西支社内で、経理業務や営業アシスタント、支社長秘書など、いわゆる“社内業務”を担当してきました。

神山:そんな岡本さんがいきなり共創空間の運営を担当することになったんですか?

岡本:そうなんですよ!当時は、そもそも「共創」ってなに!?という状況でしたし。もともと人前に出て話をするようなことはまったく慣れていませんし、苦手意識が強く、困り果てました。緊張してしまうタイプなもので、活動が始まってから三ヶ月は、用意した原稿を一字一句間違えないように読み上げるような司会進行をしていました。普段はバリバリの関西弁なのに、標準語で(笑)

神山:今現在のコミュニティマネージャーとしての岡本さんのイメージとはだいぶ異なりますね。

岡本:実はあるイベントの際にPCのトラブルで突然原稿が読めなくなったことがあって、そうしたら頭の中が真っ白になり、何も言葉が出てこなくなっちゃったことがあったんです。.死ぬほど恥ずかしかった。でもその時に、イベントに来てくれていた常連さんが、「岡本さんは岡本さんらしくやったらええんやで~」と笑顔で話かけてくれたんです。それをきっかけに、誰かの真似をするのではなく、自分らしく、精一杯やることが大切なんだと思えるようになりました。これが私のターニングポイントですね。

 

共創活動が生み出す価値とは

神山:今は、かなり手広く共創活動をやっている様子ですね。いくつか紹介してもらえますか?

岡本:はい!まず最近、オカムラ初?!(笑)YouTubeを始めました。“bee”は私を含めて4人で運営しているのですが、メンバーと話をする中で、コロナ禍でなかなかリアル会場でのイベントが難しいこともあり、オンライン空間にも共創空間をつくろう!と、beeのことをよくわかってもらえる発信や、オンラインイベントのアーカイブなどを載せた「bee channel」を開設しました。カジュアルな動画ですので、気分転換に是非ご覧ください!

神山:私もたまにチェックしてます!やはり最近はオンラインイベント中心になっちゃってますよね。共創空間としては、やっぱりリアルが良いんですかね?

岡本:そうですね~。でも最近は、我々運営側も、参加者側もオンラインに慣れてきたので、オンラインでもリアルと同じくらいの熱量で議論ができるようになってきたなと思っています。オンラインでbeeに出会い「はじめまして」、その後リアルbeeに来てくださって「こんにちは!」というパターンが増えました。これまでにない出会いの形ですよね。まだまだ模索中ですが、参加者同士もハイブリッドに空間を行き来しながら出会いを増やせるような展開になるとおもしろいな、と思っています。
リアルとオンラインの両方に共創空間を設け、さまざまな出会いを生み出している
リアルとオンラインの両方に共創空間を設け、さまざまな出会いを生み出している


神山:確かにオンライン初対面みたいなのは最近多いですね。そういえば、昨年は、KOK*でリアルイベントもやってましたよね?
* KOK:株式会社 関西オカムラ / オフィス事業における主力デスクの製造を担っている生産拠点


岡本:「こーばへ行こう!」というイベントですね。全国各地で行われている「オープンファクトリー」という、地域の工場が一斉に工場開きをして、地域のモノづくり・働く人の魅力を発信するイベントがあるのですが、”bee”のイベントで知り合った東大阪の工場の社長さんから、オカムラさんも参加しなよ!とお誘い頂いたんです。そこで、KOKの皆さんを巻き込んでオカムラも参戦することにしました。当日は、地域の方々を中心に、KOKに大勢お集まりいただき、工場見学の他に、お子さんも楽しめるワークショップなども開催しました。



神山:楽しそうでしたよね!このイベントを通して得られたことはズバリ何ですか?

岡本:やはり「オカムラは、本物のモノづくりをしている会社」だと言ってもらえたことでしょうか。どうしてもカタログやショールーム、お店に並ぶ、きれいな完成品ばかりが注目されてしまいがちですが、オカムラのDNAである、真面目で誠実なモノづくりの精神や、品質へのこだわりといったカルチャーを、改めて多くの方々に知ってもらえたは大きな収穫になったと思っています。

神山:地域の特性もあると思いますが、改めてオカムラのモノづくりの姿勢を伝えられたことは、企業のブランディングとしても、とても良い事例だなと思いました。今後、大阪地域で、予定している展開などはありますか?

岡本:大阪では、2025年に大阪・関西万博が開催されることもあり、今からいろいろと盛り上がってきていますよ!“bee”のイベントには、自治体や行政関係の方も数多く参加してくれていまして、地域を盛り上げるようなテーマのイベントが増えてきています。またコロナ禍によりまちづくりのあり方を見直したいと考えるディベロッパー企業から、beeの空間とワークショップ運営ノウハウを使って、これからの街のあり方を、自由にアイデア出しをしながら考えるプロジェクトを実施したい!とご要望いただき、実施しました。オカムラだからこその「空間×ノウハウ」の強みを存分に活かせた機会だったと思います。

神山:なるほど。自治体や行政、ディベロッパー企業などは、オカムラの顧客でもあるわけですので、共創空間を通して得られた人脈や企業同士のつながりというのは、オカムラの事業面においても大きな意味がありますね。

岡本:そうですね。新規案件の引き合いにつながるケースも増えてきているので、営業担当者に情報と人脈をつなぐことにも力を入れるようにしています。beeをスタートして以来、営業担当が私たちお手製のイベントちらしをフッキングツールとして客先に持って行ってくれることも相乗効果の一因です。感謝です。
 


共創人脈から生まれた新たなる挑戦

神山:今回、岡本さんをインタビューの相手に選んだきっかけとしては、最近、大阪大学で講義を行っているという話を聞いたからなんです。オカムラ社員でありながら、大学講師なんてすごいですね。

岡本:一昨年から大阪大学で「現代キャリアデザイン論Ⅱ」の招へい教員として、“生き方・働き方”をテーマとして講義を持たせて頂いています。“bee”のイベントに参加してくださっていた、大阪大学の家島先生からお誘い頂いたのがきっかけです。
岡本の挑戦は、社外にまで。ますます広がっていく
岡本の挑戦は、社外にまで。ますます広がっていく

神山:講義では、どんな話をしているんですか?

岡本:私と家島先生がMCとなって、毎回様々な領域で働くゲストをお呼びして、その方の生き方働き方を語っていただきます。ゲストはbeeの共創パートナーから選出しています!私自身がゲストの回もあるのですが、そこではまさに今日お話をしているようなことを伝えています。自身の「共創」との出会いから、今に至るまでの経験を赤裸々に(笑)。これから社会に出る学生のみなさんが、いろんな方の生き様に触れることで、いま想像できる10年後の自分よりも、もしかしたらもっとワクワクする未来があるんじゃないか?!と、感じてもらうことが目的です。そもそも就職活動前にいろんな生き方・働き方に触れるって、すごく貴重な機会ですよね。また、この授業はbeeイベントとして社会人にも公開しているため、社会人も参加者として入ってくるんです。社会人と学生が、まったくフラットな立場で感想や意見を言い合う場も、共創活動だからこそ生み出せるものだと思っています。

神山:そうなんですね。共創パートナーの方々にとっても、大阪大学で授業ができるのはとても良い経験でしょうから、ここでもwin-winですね。

岡本:はい。皆さんとても喜んで頂いています。ちなみに私は大阪大学志望で落ちてしまったという過去があるので、そんな大阪大学で授業を受け持つことが出来ている今、なんだか不思議な感じです(笑)。

神山:そうなんですね(笑)。社会貢献意識が高いと言われるZ世代の方々からも共感を得られたんじゃないでしょうか。大学講師という社外での貴重な「挑戦」で得られた経験を、またオカムラ社内にも還元して頂ければと思います!
 

 

これからの“挑戦社員”に向けてのメッセージ

神山:今回は、「共創」というテーマに挑戦し続けている岡本さんにお話しをお聞きしました。これからのオカムラに必要だと言われている、誰でも気軽に挑戦ができ、会社もその挑戦を応援するような「挑戦カルチャー」を、育んでいく上で、「挑戦社員」の先輩として、従業員の皆さんにアドバイスをお願いします!

岡本:まだまだ経験の浅い未熟者ですが、そんな自分でも、今って、かつてないほど「挑戦」に対する追い風が吹いているなと感じるんです。「失敗してはいけない」というルールを何十年もやってきて、それじゃうまく行かない現実があって。失敗してもいいから挑戦してみよう!という機運が高まってきているのが、令和の日本かなと。
「挑戦」っていうと、少し大げさな言葉に聞こえますが、私にとって「挑戦」とは、今この瞬間の、ほんの少し勇気を出した意志決定。そしてそれを繰り返し続けることだと思っています。そして挑戦の舞台はいつも誰かのお陰で成り立っている。そういう感謝の気持ちを忘れず、関西でいうところの「オモロイ!」感覚を頼りに、社内のみなさんとももっと共創したいです!
こんなことやってみたい!という持ち込み企画、大募集です。(笑)。

神山:岡本さん、ありがとうございました。共創空間”bee”のこれからの活動にも注目していきたいと思います!
 

インタビュー後記

共創空間の運営をとおして、社外の共創パートナーとイベントの参加者、そしてオカムラが「三方良し」の関係を構築できていることがとても印象的でした。今回は大阪の”bee”をご紹介しましたが、東京・名古屋・福岡でも地域性豊かな共創プロジェクトを行っています。機会があれば、紹介したいと考えています。(ブランディング統括室 神山)
 

2022年2月取材
OKAMURA 新卒採用情報

TAGS