オカムラの仕事を訪ねて
オカムラが宣言する「人を想い、場を創る。」―― オカムラはオフィスをはじめ商業施設、病院、学校、博物館や美術館、そして物流施設と多様な場づくりを展開しています。自分らしく「活きる」人を増やし、笑顔があふれる社会づくりの一端を担ったといえるようなエピソードを「オカムラの仕事を訪ねて」と題し紹介します。みなさんが訪れたあの場所や空間に、場づくりの段階で実はオカムラも携わっていた……ということがあるかもしれません。オカムラは、2025年4月に開校した通信制高校サポート校「HR高等学院」の新校舎「YOYOGI BASE」の空間づくりを学校と一緒に進めてきました。同校では、企業と連携したPBL(※)にも取り組んでおり、オカムラも協力しています。今回は、「オカムラの仕事を訪ねて」の番外編として、オカムラとのPBLを中心にHR高等学院との取り組みをふり返ります。
※ Project Based Learningの略。学生自らが課題を見つけ、その課題を解決する力を身につける学習法
2025年11月取材
HR高等学院とは
HR高等学院は、2025年4月に開校した通信制高校サポート校です。オンライン・オフライン両方を活用した課題解決学習を通じ、非認知能力やキャリアへの探究心を育てるカリキュラムが特長。基礎学力を育てる教科学習も組み込むことで、高校卒業資格の取得や大学進学、海外進学なども視野に、幅広いキャリアを目指せる新しい教育機関です。HR高等学院の詳細はこちらの記事から
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2025.06.17
オカムラの仕事 企業と連携しながら次世代育成! 新しい学びの場とは〈前編〉(HR高等学院) オカムラが宣言する「人を想い、場を創る。」―― オカムラはオフィスをはじめ商業施設、病院、学校、博物館や美術館、そして物流施設と多様な場づくりを展開しています。自分らしく「活きる」人を増やし、笑顔があふれる社会づくりの一端を担ったといえるようなエピソードを「オカムラの仕事を訪ねて」と題し紹介します。みなさんが訪れたあの場所や空間に、場づくりの段階で実はオカムラも携わっていた…&hel READ MORE
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2025.06.24
オカムラの仕事 企業と連携しながら次世代育成! 新しい学びの場とは〈後編〉(HR高等学院) オカムラが宣言する「人を想い、場を創る。」―― オカムラはオフィスをはじめ商業施設、病院、学校、博物館や美術館、そして物流施設と多様な場づくりを展開しています。自分らしく「活きる」人を増やし、笑顔があふれる社会づくりの一端を担ったといえるようなエピソードを「オカムラの仕事を訪ねて」と題し紹介します。みなさんが訪れたあの場所や空間に、場づくりの段階で実はオカムラも携わっていた&hell READ MORE
テーマは「もっと通いたくなる理想の学校空間」
HR高等学院とのPBLにあたり、オカムラが設定したテーマは、「もっと通いたくなる理想の学校空間」です。学生たちは、リアルな経験と視点から「自分たちが通いたくなる学校とは何か」をチームに分かれて探究しました。探究にあたっては「オカムラとはどんな企業なのか」を知ってもらうことからスタート。学生たちに東京都港区にあるオカムラのラボオフィス「CO-Do LABO」まで足を運んでもらいました(一部学生はオンラインで参加)。オフィス見学と事業概要のインプットを実施しました。
続いてHR高等学院の「YOYOGI BASE」での出張授業も実施。オカムラが携わった教育・文化施設の事例について紹介しました。
実際にオカムラの仕事を見聞きしたことで、「企業にはカチカチなイメージを持っていたが、オフィスで働く方々が笑顔で迎えてくれて、あたたかい感じがした」「オカムラは家具だけではなく、空間もつくる会社だとわかった」など、学生たちはオカムラの人や事業への理解を深めてくれたようでした。
審査員も目からウロコのプレゼンテーション
その後、学生たちはグループに分かれて、各々の「通いたくなる学校」を具現化。最終的に予選を勝ち抜いた8グループが「YOYOGI BASE」でオカムラにプレゼンテーションを行いました。そこで提示された「通いたくなる学校」を実現するための課題は、どれも学生ならではの等身大の視点から導き出されたもの。審査員をつとめたオカムラ関係者は、思いもよらない切り口に驚かされていました。例えば、「不登校児童の増加」という社会課題に対して、教室における「他者の視線」に注目したり、「人との距離への悩み」という切り口から五感を使った空間づくりを考えたり。今の現実的なビジネスの視点からはなかなか生まれない、新鮮なアイデアが多くありました。
全8組のプレゼンテーション
クリエイティブ賞は、オンラインで参加した『サイ☆キョウ カワ☆イイ くうかんでざいんっ!!』です。「既存の学校空間ではなじめない」という課題に対して、空間デザインからかわいらしいイメージでアプローチしたアイデアでした。
そしてグランプリ賞に輝いたのは、『ー自分のために自分らしく学べる学校空間ーMood Based Learning(MBL)フロー型学校空間』です。学校空間に必要とされる6つの場面に対し、3つのスペースから構成される学校空間を提案しました。
日常の当たり前をとらえなおす
今回のPBLをオカムラ プロダクト企画開発部 第四開発室の鹿島 瑞紀、HR高等学院 事業本部長 恒弘 大輔さんに振り返ってもらいました。オカムラ プロダクト企画開発部 第四開発室
鹿島 瑞紀
鹿島 瑞紀
「初めは、どういうアウトプットが出てくるか未知の世界だった」と鹿島は言います。「CO-Do LABOに来た学生さんたちのほうから、オカムラ従業員に『おつかれさまです!』と声をかけてくれて、その積極性に感動しました」
また、「もっと通いたくなる理想の学校空間」というテーマについても、かなり悩んだそうです。「普段実際に学生さんの声を聞くことは少ないので、貴重な機会でした。彼らはこれまでに何かしら学校への課題を感じているのではと思い、このテーマにしました。結果的に『自分たちの学校がこうだったらよかった、こうなっていったらよいのでは』という思いを伝えてくれてうれしかったですし、私は教育施設向け家具の企画開発を担当しているので、いろいろな発見もありました」(鹿島)
また、「もっと通いたくなる理想の学校空間」というテーマについても、かなり悩んだそうです。「普段実際に学生さんの声を聞くことは少ないので、貴重な機会でした。彼らはこれまでに何かしら学校への課題を感じているのではと思い、このテーマにしました。結果的に『自分たちの学校がこうだったらよかった、こうなっていったらよいのでは』という思いを伝えてくれてうれしかったですし、私は教育施設向け家具の企画開発を担当しているので、いろいろな発見もありました」(鹿島)
HR高等学院 事業本部長 恒弘 大輔さん
今回の取り組みについて、恒弘さんは次のように振り返ります。「中学時代までに、学校にまつわるさまざまなことに対し『これって、もっとどうにかならないのかな』と考えてきた学生も多いので、学校のユーザーとして課題感や痛みを持った経験をふまえてスタートできたのは、すごくよかったと思います」
恒弘さんが学生たちに向き合ううえで重視するのは、表面的なもので終わらないようにすることだと言います。「学生たちとは、課題の本質がどこにあるのかを考えるコミュニケーションを心がけています」(恒弘さん)
恒弘さんが学生たちに向き合ううえで重視するのは、表面的なもので終わらないようにすることだと言います。「学生たちとは、課題の本質がどこにあるのかを考えるコミュニケーションを心がけています」(恒弘さん)
「将来顧客となりうる若い世代と接点を持てることも重要。就職の際にもオカムラを思い出してもらえたら」(鹿島)
「学生たちが最後まで熱心に取り組んで『やりきった』満足感を得られたのは大きな成果」(恒弘さん)
編集後記
実際に、発表を聞いて印象的だったのが、学生さんたちのプレゼン力の高さです。提案資料もグループごとに個性があり、何を言いたいかがわかりやすく、「どうやって伝えるか」がよく考えられていた点には、驚かされました。「YOYOGI BASE」という空間をHR高等学院と一緒につくったことがきっかけとなり、今回のPBLを通してオカムラとしても学びや気づきがありました。学生の皆さんからは、「空間設計の未来について知りたくなった」や「学校空間を考えることが楽しかった」などの感想が寄せられ、オカムラの「人が活きる社会の実現」への取り組みのエッセンスが伝わったのではないかと感じています。(編集部)