「人が活きる社会の実現」を目指す、株式会社オカムラ。ここでいう「人」は、世間一般の人々、顧客、そしてオカムラで働く私たち自身も含みます。このシリーズでは、「人が活きる」組織となっていくための、オカムラの進化や変革にスポットをあてて紹介します。
オカムラでは、オカムラウェイの「人が活きる」という価値観に基づき、従業員一人ひとりが働きがいを感じながら、日々活き活きと働ける状態を実現する社内プロジェクトとして、「働きがい改革 WiL-BE(ウィル・ビー) 2.0」を展開しています。実現に向け5つのアクションを推進しており、そのうちの「Human Development」アクションでは、働きがい向上につながる、キャリア設計や研修などの人財育成に関する施策を推進しています。そのうちの一つである企業内大学「オカムラユニバーシティ」について、担当者より紹介します。
人財開発部 人財開発課
キャリア入社後、育児休職より復職のタイミングで現部門へ異動。若手社員向けの階層別研修、今回紹介の「オカムラユニバーシティ」をはじめさまざまな人財育成プログラムや制度の企画・運営に携わる。
今回は、私が運営サポートを担当している、自分が描く理想のキャリア「Okamura Career Journey」を実現するための第一歩を踏み出すための施策、オカムラの企業内大学「オカムラユニバーシティ(通称オカユニ)」についてお話します。
オカユニは、従業員が完全手挙げで参加するプログラムの総称で、毎年下期に開校をしています。2020年にスタートさせ、今年で6年目ですが、テーマやプログラムを改善しながら継続しています。会社が用意しているラインナップの中からどの講座を選ぶかは個々の自由であり、個人で学ぶのも仲間と一緒に学ぶのも選択次第です。この記事では、今年度のプログラムの内容や2024年度の受講生の声をご紹介します。
「オカムラユニバーシティ」とは?
2025年度のテーマは「学びでキャリアをデザインする」
2025年度のオカムラユニバーシティは「学びでキャリアをデザインする」をテーマに、より実務に活かして頂ける講座を中心に、会社としてぜひ学んでほしい、会社課題と直結するコンテンツも盛り込んでいます。昨年度同様、大きく分けて3つの学び方があります。
オカムラベーシック講座
1.5時間から始められるスキルアップ講座で、ビジネススキルやキャリア形成など厳選して今期は18講座を企画しています。
オカムラの従業員同士が集まって、リアルタイムで学ぶことも可能です。
他流試合講座
半日~1日オンラインで他社のビジネスパーソンとともに学ぶ外部公開講座で、ビジネススキル全136講座があります。ひとり1講座まで申し込みが可能です。
TEAM e-Learning
サブスク型のEラーニングで最先端・実践的な講座30,000本以上のなかから学び放題で、隙間時間でスキルアップが可能です。社内で2人以上のチームを組んでテーマを設定し、同じ目標に向かって一緒に学びます。
リアルな場も設けるほか、チーム制の学習を
全国の従業員に幅広く受けていただけるようオンライン形式の講座が多い中、今年度は人財育成の場として4月にオープンしたCROSSGATEを会場とするリアル開催の講座もいくつか設けることにしました。
8月29日(金)には、オカムラユニバーシティ開校講座として『すごい言語化』著者である木暮 太一氏による講演を開催しました。答えがない問題を解くうえで非常に重要になる自分の思考や意図を言葉で伝える「言語化」をキーワードに、ビジネスでの成果を上げていくコツを学ぶことができました。
今年初めての取り組みとして、社内でチームを作って、一つのテーマに向かって1年間学ぶ「TEAM e-Learning」を開始しました。これまでもサブスク型のEラーニングは実施していましたが、一人で長い期間、熱量をもって学び続けることはなかなか難しいという課題感から、今年からチーム制を取り入れました。
利用するサブスクは30,000コンテンツもあるため、会社の求める方向性とチームの学びが、自由度はありながらも、大きくは乖離しないようカテゴリーをあらかじめ20個設定しています。1年間の学習期間中、成果発表なども行い、モチベーションを維持しながら、成果につながる機会となることを期待しています。
受講生の声
2024年度は、のべ550名を超える従業員がオカムラユニバーシティを受講しました。受講後のアンケートでは、受講生の92.2%が「今後のキャリアに活かせる」と回答しています。受講生からのコメントをご紹介します。
オフィス環境事業本部 事業戦略部
2度目の育休から復帰後、年齢やキャリア的にももっとスキルアップが必要だ!と思っていたタイミングで、オカユニが始まりました。これは活用しなければもったいないと感じ、積極的に受講しました。中でも特に有意義だったのは「デザイン思考」「クリティカルシンキング研修」「マーケティング研修」です。前者は内容の面白さ・新たな気付きを得られただけでなく、講師のファンになってしまい、今もVoicyやYoutubeを通して毎日新たな学びを得る習慣ができました。一部の研修は予習復習が必要で研修中も積極的な発言が求められましたが、他の受講生にも触発され、濃い学びの時間でかなり身についたと思います。
1月から現部署へ異動し、マーケティング用語や専門用語が当たり前に会話に出てくるので、改めて学習しておいて良かったと実感。課題解決・業務改善が主業務なので、思考法は非常に役に立っていますし、汎用的なスキルを身に着けられ仕事への取り組み方も変わりました。学びは継続が大事、これからもオカユニを積極活用していきたいと思っています!
追浜事業所 オフィス製造部
外部公開講座で「リーダーシップスキル」を受講しました。
エントリー当初、追浜事業所製造部には女性のチームリーダーがおらず、自分がロールモデルになってこれからの若い世代がより働きやすい環境づくりをしたいと思い、チームリーダーを目指していました。
講座では、同じようにリーダーを志す方たちと交流したり、講師の経験談などを聞くことでとても刺激になり、リーダーとしての役割や立ち位置を学ぶことができました。
今はチームリーダーとなりましたが、受講時に学んだことを思い出し時には少し離れた視点から自分を見つめなおすことを意識しています。
「新たな需要の創出」を目指して
オカムラでは、オカムラユニバーシティ以外にも、数か月にわたる手挙げのプログラムを用意しています。・本業を離れ、3か月間語学を集中的に学ぶ「グローバル人財育成制度」
・DXを学び新規提案をする「DXラーニングプラットフォーム」
・デザイン思考を切り口に柔軟な発想力をトレーニングする「オカムラシンキング ラーニングイニシアティブ」
などがあり、キャリアチェンジやキャリアップに直結することもあります。
オカムラの「WiL-BE2.0」は「Inner Communication(社内活性)」「Human Development(人財育成)」「Work Rule(制度)」「Work Smart(デジタル技術)」「Work Place(環境)」5つのアクションによって、働きがい改革の実現を目指しています。