企業パーパスに「人が活きる社会の実現」を掲げるオカムラ。この「オカムラを知る!」では、オカムラグループのさまざまな取り組みを紹介していきます。
オカムラでは、社内外でさまざまな社会貢献活動に取り組んでいます。今回は、神奈川経済同友会の会員企業と県内の大学による産学連携の人材育成を目的とした課題解決プログラム「神奈川産学チャレンジプログラム」への参加について紹介します。
神奈川産学チャレンジプログラムとは
このプログラムは、神奈川県内に拠点を持つ大学と神奈川経済同友会の会員企業・団体が協働し、産学連携による学生の人材育成を目的とした課題解決型研究コンペです。
企業が抱える経営課題に対し、学生のチームが自主的・能動的に研究を行い、実践的で独創性のある解決策をまとめて研究レポートを制作します。企業や団体による審査を受け、優秀とされた研究レポートについては賞状と賞金の授与によりその栄誉が称えられます。
実社会の生きた課題に取り組むことで学生の問題解決能力の向上が期待されるとともに、ユニークで斬新な視点を取り入れた提案は企業にとっても事業のヒントとして活かせる好機となります。オカムラは一昨年から参加し、今年で3回目の参加となりました。
昨年の取り組みの模様はこちらの記事から
オカムラからの課題「2030年のウェルビーイングなオフィスを実現するためのビジネスプラン創出」
「神奈川産学チャレンジプログラム」のスケジュールは、まず4月に学生チームが、企業が提示する課題の中から一つを選びエントリーします。その後、企業による説明会や、レポート作成に向けた質疑応答などを経て、9月に課題解決に向けたレポートを作成し、企業へ提出します。10月にはレポート審査とプレゼン審査が行われ、各企業の入賞チームが決定します。最後に、12月に表彰式が開催され、入賞チームの中から代表に選ばれたチームがプレゼンテーションを行います。
オカムラとして3回目の参加となった今回は、オフィス環境事業本部ワークデザイン研究所が窓口を担当しました。オカムラは1980年より働き方や働く空間に関する研究機関としてオフィス研究所(現・ワークデザイン研究所)を設立して調査・研究を続けており、各種学会や研究会、冊子の発行、オカムラウェブサイトでの情報公開などを通して、その知見を広く社会に発信しています。
学生の皆さんへ提示した課題は「2030年のウェルビーイングなオフィスを実現するためのビジネスプラン創出」。ウェルビーイングをどのように捉えるのか、チームごとに定義を設定し、提案の根拠となる背景やデータは実際にアンケートやインタビューなどの調査を実施してもらいました。
オカムラのテーマを希望してプレゼンテーション・審査に参加した6チームの中から、産業能率大学のチームが最優秀賞に選ばれました。また、参加企業36社のすべてのチームの中から、オカムラの最優秀賞チームが12月の表彰式でプレゼンテーションを行う代表に選出されました。
2025年12月16日に開催された表彰式では、各企業の受賞チームの発表や表彰状の授与が行われました。代表として登壇したオカムラの最優秀賞チームは、プレゼンテーションの中で提案したオフィス空間について、寸劇を交えながらわかりやすく説明しました。会場の参加者にとって印象に残る発表になったようです。
最優秀賞チームの発表内容と担当者の声
オカムラの最優秀賞チームに選ばれた「オカムラつながりキャンパス~喜努相楽で広がる、笑顔の輪~」は、さまざまな調査から今後のウェルビーイングなオフィスづくりには「喜び・ポジティブな感情」「内発的な努力」「相手を想う」「心身ともに気楽」の4点が必要であると考え、ウェルビーイングを「喜努相楽」と定義しました。そして、「喜努相楽」の各要素をオフィスコンセプトとして取り入れ、ウェルビーイングが高まる空間を提案しました。今までオカムラになかったアイデアに加え、オカムラの製品をより生かすためのアイデアなど、学生ならではの視点による非常に興味深い提案でした。
参加した学生の皆さんからは、「オフィスで働いた経験がまだない中で、ウェルビーイングの定義を一から考えることに非常に苦戦した。どのようなことがウェルビーイングにつながり、現在まだオフィスにないものを見つけることが難しかった」「プレゼン審査では、どのように発表すれば相手に伝わりやすくなるのか、何度も練習をしながら試行錯誤しました」といった声がありました。
オカムラ担当者の声
オカムラ担当者からのコメントを紹介します。ワークデザイン研究所
リサーチセンター
井熊 七央海
オフィス環境事業本部
ワークデザイン研究所
リサーチセンター
今回、学生ならではの「ウェルビーイングなオフィス」を考えてもらうためにこのテーマを設定しました。近年、企業にとって「ウェルビーイング」は切っても切れないほど重要です。そんな状況の中で、現在働いている私たち自身が考える「ウェルビーイング」や、すでに整備されている「ウェルビーイング」だけではなく、この先の社会を担っていく学生が考える「ウェルビーイング」を知り、それらをオフィス空間や働き方に取り入れていく必要があると感じていました。それぞれが考えてくれたアイデアには、現在働いている私たちからは生まれない、学生ならではの視点が多くあり、非常に刺激を受けました。まだオフィスで働いた経験がない学生にとっては難しいテーマだったかと思いますが、どのチームも熱意をもってやりきっていただきました。今回参加いただいたみなさんと接点を持てたことで、目の前のことだけではなく、未来を見据えた広い視野をもって仕事に取り組んでいきたいと改めて感じる機会になりました。
産学チャレンジプログラムへの参加は、学生をはじめとした若い世代にオカムラを知っていただく貴重なきっかけとなっています。また、オカムラにとって、学生ならではの視点から生まれる新鮮なアイデアを取り入れる良い機会にもなっています。今回の取り組みを通じて、オカムラの事業を知り、興味を持ってくれる学生が一人でも多く増えることを期待しています。
さらに、神奈川県に本社を構え、県内に多くの拠点をもつ企業として、次世代の育成を支援する活動であり、広い意味でオカムラが掲げる「人が活きる社会の実現」に向けたアクションの一つと位置づけられます。