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大阪・関西万博の総まとめ 従業員の挑戦が証明したオカムラの可能性

2025.12.19
企業パーパスに「人が活きる社会の実現」を掲げるオカムラ。この「オカムラを知る!」では、オカムラグループのさまざまな取り組みを紹介していきます。

2025年4月13日から10月13日までの184日間、開催された大阪・関西万博―― オカムラは展示「キモチキオスク」と催事「ザ・オカムラ座」、2つの取り組みで出展。その様子は、過去にこのサイト、オカムラライブスマイルでも紹介してきましたが、今回は総まとめ。運営に関わったメンバーのコメントを織り交ぜつつ、オカムラ従業員によるチャレンジを振り返ります。
2025年12月取材

オカムラの「人が活きる」を従業員が発信

オカムラは「EXPO 2025 OKAMURA Challenge 人が活きる社会へ、自分を解き放て!」をテーマに、従業員が「人が活きる」を2つのスタイルで具体化して発信しました。

一つ目は展示企画の「キモチキオスク」。伝えたかった素直な気持ちを交換できる体験型展示です。コンビニエンスストアのような空間で、自分の気持ちを表す商品を棚から探し出し、レジに行くと、お互いの気持ちや感情を改めて確認できる仕掛けがあります。7日間限定ながら、約3000組、計7000人以上の方が参加くださいました。

二つ目は催事で、まさかの!?演劇「ザ・オカムラ座」。旗揚げ公演のタイトルは、「12人のとびだす会社員」です。出演者12人全員がオカムラ従業員で、一人ひとりが主役。自分役を演じることで、未来の自分に働きかけるドラマをつくりました。昼と夜の2回公演、あわせて700人以上の方が観劇してくださいました。

取り組みの模様はこちらの記事から

キモチキオスク
世の中の「気持ちを伝えたい」ニーズを発見 

キモチキオスクの取り組みをふり返ってもらったのは、商環境事業本部 お店のみらいを創造する研究所(以下、みせいくラボ)の山岡 明紀夫、オフィス環境事業本部 ワークデザインコンサルティング部 金谷 正彦の二人。山岡は、事務局として、協力会社と一緒にレイアウト検討、什器選定、カウンター造作などから、施工・撤収立会い、説明員対応まで担当。金谷は主に空間の演出・監修を担当したほか、開催期間中はシフト管理や当日の運営、関わった人の管理にも携わっています。
「キモチキオスク」参加者は、レジでお互いの気持ちを交換
「キモチキオスク」参加者は、レジでお互いの気持ちを交換
商環境事業本部 みせいくラボ 山岡 明紀夫
商環境事業本部 みせいくラボ 山岡 明紀夫
「普段、人は素直な気持ちを言い合えていないことも多いんだな、と気づきました」 そう語るのは山岡。「7000人もの来場者数が、気持ちを伝えたいニーズがあることの証明だと思います。自分も恥ずかしがらずに気持ちは口に出していこうと思いました」 
ワークデザインコンサルティング部 金谷 正彦
ワークデザインコンサルティング部 金谷 正彦
一方、金谷は普段から思ったことを口に出すタイプ。「ですが、他人がそれをやっているのを見て、こんなに気持ちがよいものなのかと実感しました。商品を通じて気持ちをやり取りする経験から、日常でも他人の言いたいこと、気持ちをより考えるようになりましたね。表情や動作、ジェスチャーなどを気にするようになりました」
キモチキオスクで来場者を引き付けたのが、「キモチ商品」。200ものアイデアから46種類に絞りこまれました。「ポジティブな感情だけでなく、『怒り』などネガティブなものも含まれていますが、ダジャレに変換してキャッチーにしました。46種類の商品が、まんべんなく選ばれたのが良かったですね。できれば、ダミーではなく実際に中身のある商品ならよかったのですが」(山岡)
46種類の「キモチ商品」
46種類の「キモチ商品」
また、万博ならではの苦労も。「大阪・関西万博では、多言語対応が必要で、日本語以外のお客様への配慮を行いました」 金谷は、そう振り返ります。「中国語、韓国語、インドネシア語、タイ語など5カ国語を話せるスタッフも配置。社内の海外営業本部の協力を得て10言語の説明資料を用意しました。気持ちを伝える企画ですから、あえて翻訳アプリなどは使わず、従業員が丁寧に、まさに気持ちを込めて翻訳しました」それでも、もう少し配慮ができればよかったと思う場面もあったそうです。

そうした試行錯誤の中、多くの方の気持ち交換を実現したキモチキオスク。二人は、この経験が自身の仕事に「活きる」と話します。
「キモチキオスクのテーマ『商品を通した気持ちの交換』は商環境事業に関わる立場としては、小売業の未来を考える上で大事なことだととらえています」山岡は、そう言います。「店舗でのお客様とのコミュニケーションに、キモチキオスクの要素を落とし込んでいきたいですね」 
金谷は、短期間で多くの人の幸福感や笑顔を見たことに刺激を受けたと話します。「キモチキオスクの経験を活かして、お客様はもちろん、社内の仲間にも幸福感を得られる機会をもっとつくっていきたいと思います」
 

ザ・オカムラ座
従業員が自らの「はたらく」を表現

ザ・オカムラ座を振り返るのは、オフィス環境事業本部 フューチャービジネス企画部 若尾 正仁、ワークデザインコンサルティング部 川﨑 梢です。若尾は事務局のプロジェクトリーダーとして、ザ・オカムラ座を牽引。川﨑は、出演者公募の手配・確定から、SNS発信に向けた動画撮影の段取り、出演者やサポートメンバーのフォローまで担当しました。
 
オカムラ従業員が演じた「12人のとびだす会社員」
オカムラ従業員が演じた「12人のとびだす会社員」
ザ・オカムラ座に携わって、若尾と川﨑はオカムラ社内に多彩な才能の持ち主がたくさんいることに驚いたそうです。
フューチャービジネス企画部 若尾 正仁
フューチャービジネス企画部 若尾 正仁
「オカムラには、担当業務を通じては明らかになっていない、活用しきれていない、素晴らしい才能や想いがあふれているということを実感しました。そういった才能や想いを一点に収束させることで、『ありえない』『不可能だ』と思われているようなことも、実現できてしまう―― そんな素晴らしい瞬間に立ち会えました」(若尾)
ワークデザインコンサルティング部 川﨑 梢
ワークデザインコンサルティング部 川﨑 梢
「合計108人が応募してくれました。応募まではしなかったけれど、公募を目にして自分の特性や才能を活かそうと考えてくれた従業員はもっと多いはずです。こういった機会を通じて、普段は『仕事モード』を演じているのかもしれないオカムラの仲間から、おもしろい個性が発掘できそうだと感じました」(川﨑)
本番直前は大変だったと川﨑は振り返ります。「事前に本番同様の状況を体感するのが難しく、全国から集まった演者やサポートメンバーが一緒に練習できたのは、前日を含めて2、3回でした」

「何もわからなかったからこそできた。知らなかったからこそ、臆せずにすんだこともあるかもしれません」若尾はそう話します。「普段一緒に仕事をしている仲間たちは、万博というステージに立ったとき、私たちの思い描いていた等身大を、はるかに超えた成果を生み出してくれました」
ザ・オカムラ座の「12人のとびだす会社員」は、ノンバーバル(言葉を使わない)演劇。川﨑は、言葉で伝えるという「当たり前」をゼロから見直す機会になったといいます。「メンバーには、耳が聞こえない出演者もいたので、コミュニケーションも工夫しました。また、ノンバーバルだからこそ、国際的な万博でも言語の壁を超えて伝えることができたと感じています」

ザ・オカムラ座での挑戦から得たことも二人に聞きました。
若尾は次のように話します。「ザ・オカムラ座を経験したからこそ、オカムラの中にあるさまざまな可能性を実感しました。今後はそれを担当している新規事業の企画開発という領域で活用し、新しい可能性に挑戦できればと考えています」
川﨑は「何かを相手に伝えることの難しさと意味を再確認できた」と語ります。「担当業務としてナレッジや情報を社内外に発信する際、本当に伝わるものを提供していきたいです。働くことも『人が活きる社会』の大きな部分です。オカムラの考える“はたらく”をちゃんと相手に伝えていきたいと思いました」
 

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編集後記
「キモチキオスク」と「ザ・オカムラ座」の振り返りから共通して感じたのは、従業員による発信が、来場者ときちんと向き合っていたことです。「キモチキオスク」では、言えずにいた気持ちが商品を通じて可視化され、「ザ・オカムラ座」では、働くことの意味が身体表現として立ち上がりました。どちらも行動で示されたことが、「人が活きる社会へ、自分を解き放て!」という共通テーマを体現していると感じました。大阪・関西万博でのチャレンジが、この先のオカムラにどう影響していくのか、私たち自身も楽しみです。(編集部)

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