カテゴリー

本サイトについて


TAGS


ABOUT

オカムラのトリビア〈中編〉~成長をささえた技術力~

2022.12.20

新たな経営理念「オカムラウェイ」の根底にあるのは、「創業の精神」「社是」「モットー」です。これらは「オカムラDNA」として、いまも私たちに受け継がれています。本企画では、さまざまな事業領域に広がるオカムラのタイムラインから、そんな「DNA」を感じられるストーリーを探ります。それは過去だけではありません。現在はもちろん、未来も視野に。
 

今回のオカムラDNAタイムラインは、「社員も知らないかもしれない?オカムラのトリビア」をテーマに、・中・後編の3回に分けて紹介します。中編では、技術力を活かして大きく成長した1950年代のトリビアをピックアップ。現在の事業の基礎をつくったともいえるトリビアの中には、私たち編集部も知らなかったものも。そんなオカムラの歴史をお届けします。
 

トリビア④ 家具づくりの原点は、米軍からの受注

米軍施設用の家具を手掛けた
米軍施設用の家具を手掛けた
戦後、日本は連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)が占領・管理していました。岡村製作所(2018年「オカムラ」へ社名変更)を管轄していたのは米軍第8軍司令部。当時、そこからの入札は事業の柱でもありました。
アルミ製のトランク、ブラインド、ジープのトップカバー、自動車のナンバープレートなどの製造を手掛けていたそうです。そんな中、米軍向けの施設で使用するスチール製の家具を受注。パイプ家具、テーブル&チェアセット、ダイニングチェア、オープン型のテーブルなどです。オフィス家具で知られるオカムラの家具づくりの原点が、そこにはありました。
 

そして現在……

米軍向けの家具づくりには、材料、製品を規定する「米国連邦規格」をクリアする必要がありました。当時のメンバーは、そのために技術力を磨き、高い評価を得ていたそうです。こうした姿勢は、現在も継承されています。
そのひとつが神奈川県横須賀市の追浜事業所内にある「技術技能訓練センター」です。ここでは、ものづくりに携わる人財育成に取り組んでいます。また、次代を担う若手技能者の技能を競う競技大会「技能五輪全国大会」へエントリーする選手も、技術技能訓練センターで日々腕を磨いています。2022年11月に開催された「第60回技能五輪全国大会」においては、「曲げ板金」種目で銀賞を受賞しました。
 

トリビア⑤ 店舗用陳列什器「ゴンドラ」名称の由来は?

丈夫で歪みの少ないスチール製陳列棚を開発
丈夫で歪みの少ないスチール製陳列棚を開発

1950年代初頭、岡村製作所は、在日米軍機構「ジャパンセントラルエクスチェンジ(J.C.E)」指定メーカーでした。J.C.Eは、ショーケース、陳列棚などを調達していました。これらは木製でしたが、国内木工メーカーだけでは供給が追いつかず、さらに湿気の影響を受ける木製では一定の品質が保てない点が課題でした。そこで陳列ケースのスチール化を依頼されたそうです。さらに木目調塗装によって、既存の木製陳列棚と同様に見えるスチール棚を実現。従来品よりもスマートで丈夫な点が高く評価されたといいます。
 

そして現在……

このようなタイプの陳列棚の名称「ゴンドラ」はオカムラの登録商標となっています。棚の両面にある支柱にブラケット(取付け金具)を取り付け、陳列棚をのせたシルエットが、イタリア・ヴェネツィアの伝統的な手漕ぎボートに似ていることから、「ゴンドラ」の名が付いたそうです。現在、おもに店舗向けの陳列什器や冷凍冷蔵ショーケースを扱う商環境事業は、オカムラの事業の柱のひとつに成長しました。そのきっかけとも言えるのは、「ゴンドラ」の開発です。社内に残る古い社員教育関連の資料『若人に望む』にも、このエピソードが紹介されています。
また創業者・吉原謙二郎と役員らは、アメリカとカナダへの視察などをきっかけに「これから日本もスーパーマーケット隆盛の時代が来る」と判断。1960年代から米企業と技術提携を行うと同時に、オカムラからよりよい製品を送り出し、商環境事業を育ててきたという面もあります。新しいものごとへ挑戦する企業文化は、当時から今に続いているのです。
 

オカムラDNAタイムライン 編集後記

今回のオカムラDNAタイムラインは、1950年代に今の事業につながるきっかけとなったトリビアを紹介しました。オカムラの成長を支えたのは、先人たちの技術力でした。次回後編では、創業者・吉原謙二郎たちによる1950年代の「挑戦」にまつわるトリビアを紹介します。お楽しみに。(編集部)


出典


Make with 先進技術と豊かな発想力を軸としたオカムラのものづくり
OKAMURA 新卒採用情報

TAGS