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競技と仕事を両立!七野一輝全日本パラ卓球出場&イベントin名古屋

2022.12.13
オカムラ サステナビリティ推進部 DE&I※1 推進室所属であり、パラ卓球アスリートとして活躍する七野 一輝。「オカムラの仕事と両立で活きる! 」をテーマに、競技活動やDE&I関連全般に関わる担当業務について七野からお伝えしていきます!

初回は、七野に入社経緯や競技活動、担当業務として登壇予定のイベントについて語ってもらいました。

※1:ダイバーシティ(多様性)、Equity(公正性)&インクルージョン(包摂、受容)の略称。オカムラグループは経営理念「オカムラウェイ」を通じて、すべての人々が笑顔で活き活きと働き暮らす社会の実現に貢献するため、サステナビリティへの取り組みを推進している
サステナビリティ推進部 七野一輝(2021年入社)
サステナビリティ推進部 七野一輝(2021年入社)
サステナビリティ推進部 DE&I推進室 七野 一輝です。公益財団法人日本オリンピック委員会(JOC)が行うアスリート就職支援制度「アスナビ」を通じ2021年にオカムラ入社、パラ卓球日本代表としての競技活動と並行して現在サステナビリティ推進部にてDE&I関連全般の担当、セミナー・イベントなどの推進活動、主に育児・介護の両立支援、障がい者定着支援に関する取り組みを担当しています。今年5月からはこれまでの立位クラスでの競技から車イスクラスに転向し、パラリンピックをめざしています。今日は先日行われた「第14回全日本パラ卓球選手権大会」について、そして業務で関わるオカムラの共創空間 Open Innovation Biotope “Cue” 主催イベントについてお伝えします!

全日本パラ卓球で車イスプレイヤーデビュー!


私は2021年に仕事と競技を両立するアスリート社員として入社しました。普段は週2日横浜の拠点オフィスに出社し、その他の平日はAM在宅勤務→PM練習またはトレーニングというスケジュールで、休日を合わせて週5日練習に励んでいます。2016年、高校3年の時からパラ卓球日本代表として活動しており、パラ卓球の先輩方の経験談を聞いて、就職する際は会社員とパラ卓球選手の二足のわらじでできたらと考えていました。選手としての活動はいつか終わりが来る、いつ競技を続けられなくなるかわからない。そう考えた時、引退してから初めてセカンドキャリアに向き合うのではなく、競技と並行して仕事もできるようにしておきたいと思ったためです。

最近の競技活動報告としては、2022年11月19日・20日に武蔵野の森総合スポーツプラザ(サブアリーナ)で開催された「第14回全日本パラ卓球選手権大会」においてシングルス(クラス5※2)で優勝、男子ダブルス(クラス8以下)で準優勝という成績を収めることができました。
これまで立位クラス6で活動してきましたが、今年4月の怪我により、車イスのクラスに転向。今大会が車イスクラスとして初の公式戦でした。怪我によって出場予定だった国際大会も辞退し、日本代表としての強化活動からも外れていたため、約半年間この大会だけを目標にやってきました。
立位から車イスに転向することで、いままで立位で作り上げてきた自分のプレースタイルが車イスだと思うような形にならず、このままで大丈夫かと心配になり、苦しかった時期もありましたが、毎日のように練習の動画を撮影し、コーチや周りの方々の意見や感想をもらって、勝つためのプレースタイルをイチから組み立ててきました。

※2:パラ競技では、障がいの部位や程度で生じる運動能力の差をふまえ、公平に競えるように同程度の障がいのある選手同士で種目を「クラス」で分ける。車イス卓球シングルスのクラス5は、5段階ある中でもっとも障がいの程度が軽いクラス。
参考:一般社団法人日本肢体不自由者卓球協会「パラ卓球とは」

 シングルスでは予選リーグから第1シードの下に入るという厳しい組み合わせで、試合でもマッチポイントを握られるという厳しい試合でしたが、20名を超える方々に現地で声援を送っていただき、自分のホームのような環境で試合をできたことが最後勝ち切れた大きな勝因だと思います。
立位から車イスに変わっても変わらず応援してくれるオカムラの同僚や上司をはじめ、イチからプレースタイルを一緒に考え、練習してくださったクラブの方々、コーチ・トレーナー・練習相手など一人三役以上の役割を担ってくれた専属コーチ、そしてずっと応援してくれている家族・友人の前で優勝する姿を見せることができ、本当に嬉しく思います。応援してくださった皆さんに感謝しています。

全日本選手権の優勝はパラリンピックへのスタート地点でしかありません。今後のスケジュールとしては全日本選手権の結果により、今年度からの日本代表復帰が認められたため、海外では2023年3月にスペイン・イタリアOPに、国内では3月25日・26日にグリーンアリーナ神戸(兵庫県神戸市)で開催予定の「全日本オープンパラ卓球選手権大会」に出場する予定です。またパリパラリンピックまで選考期間は残り約一年間ですので、東京パラリンピックにあと一歩届かなかった悔しさをパリで晴らせるよう、悔いの残らない一年にしたいと思います。応援のほど、よろしくお願いいたします!
オカムラ応援団は手作りうちわを片手に見守りました
オカムラ応援団は手作りうちわを片手に見守りました

名古屋でD&Iイベントに登壇


オカムラでの業務についても紹介します。2022年12月21日(水)16時より名古屋・中部支社内にある共創空間「Cue」にて「障がい者とはたらく」をテーマにしたイベント「ダイバーシティ&インクルージョンとはたらく」が開催されます。体験ワークや対話の時間を通して、障がいを持ちながら働くことや、障がい者と一緒に働くことへの理解を深めるイベントです。私もこちらに登壇します。当日は、当事者として働くうえでの気づきやパラ卓球について伝えつつ、会場の皆さんと対話していきます。また実際にオフィス空間で参加者に車イスに乗る体験をしてもらうワークショップも行います。
車イスに乗る体験イベントは、これまで横浜や京橋のオフィスにて社内向けに展開してきましたが、今回は外部から登壇者・参加者を迎えた内容で開催。竹田印刷株式会社の安井和男氏から、アール・ブリュット作品※3を活用する取り組みについてお話しいただき、その後、安井氏そしてオカムラのサステナビリティ推進部や「Cue」運営メンバーとともにクロストークも行います!
実際の声を聴き、体験し、気づきや想いを共有することにより、理解を深め、取り組みを進める次の一歩のヒントをみつけていく機会になれば幸いです。

※3 :アール・ブリュット
フランス語で「生の芸術」を意味するもので、一般的には「障がい者のアート」としてとらえられている。美術の専門的な教育を受けていない人が、湧き上がる想いや衝動にしたがい、自分のために制作したアートのことを指し、アーティストに障がいがあるかどうかといった属性ではなく、その作品そのものをとらえることが重要である、という考えをあらわしている。
今回イベント会場の名古屋「Cue」
今回イベント会場の名古屋「Cue」
東京・京橋での社内イベント時のようす。「車いすで働く」を疑似体験
東京・京橋での社内イベント時のようす。「車いすで働く」を疑似体験
七野一輝(個人アカウント)
Twitter:@Kazuki_Shichino
Instagram:@kazukishichino
Amebaブログ:パラ卓球 七野一輝 オフィシャルブログ
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