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次世代を担う社員たちが考えるオカムラの“ワクワクする未来”とは?

2022.04.04

「オカムラウェイ」と「これからのオカムラがめざす姿」をさまざまな角度から紹介する本連載。今回は、最前線の業務を支え、これからのオカムラをつくる役割を担う、“中堅世代”真っただ中の社員たちによる座談会をお届けします。

今回の座談会で各事業部から集まった5人は、社内「次世代リーダー研修」でともに学んでいるメンバーです。研修では1年かけて、所属部門も業務内容も違うメンバーでチームを組み、経営戦略やリーダーシップ、テクノロジーなどのビジネススキルをディスカッション形式で学びます。現在は成果発表に向け、他社の企業課題分析に取り組んでいます。座談会ではメンバーそれぞれの立場から、参加している研修で得た学びや、日々の業務の中で感じている課題、そしてオカムラウェイに対する思いなど、多彩な意見が飛び交いました。
 

Profile

今回の座談会に参加したみなさんを紹介します。

梅津聡子

海外営業本部 海外事業統括部 企画管理課
2006年入社。海外拠点・支店の管理や運営支援、海外ITシステム整備といった業務を担当。座右の銘は、「為せば成る、為さねばならぬ何事も。成る業を成らぬと捨つる人の儚さ(武田信玄)」、大事にしたい言葉は「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば人は動かじ(山本五十六)」。

櫻田勝亮

商環境事業本部 首都圏営業部 中央支店 
2010年中途入社。大手コンビニエンスストアやアパレル企業を担当する課で課長を務めるとともに、商環境事業のみらいを考える事業部プロジェクトに参加。座右の銘は、「やるかやるか(Do it or do it)」。何事にもチャレンジする! やらないという選択肢はない。失敗してもそこで得られることの方が多い!

長瀬大輔

高畠事業所 技術部 設計課
2009年入社。オフィス・パブリック製品の新製品開発、特注品の作図業務など、設計業務を担当。わが子の純粋な笑顔を見て救われることが多いため、自分も日々そんな笑顔で生活を送れるように公私ともに心がけている。出身地・山形のいいところをアピールしたい!
 

岩坂知実

働き方コンサルティング事業部 スペースデザイン2部
2009年入社。オフィス空間のデザイナーとして、大手企業を中心とした顧客のオフィスの設計・提案業務を担当。柄のあるテキスタイルが好き。全身「柄もの」で決めていると、まわりから怒られがち……

神﨑仁利

オフィス環境事業本部 首都圏営業本部 中央支店
2008年入社。オフィス家具の販売店を管轄する支店に所属し、一般企業のほか学校法人を顧客として担当。好きな言葉は「初志貫徹」。陸上競技歴は20年。高校時代から続けていて、現在もマスターズ陸上に挑戦中。

「自分と違う視点」という学びの大切さ

梅津聡子(以下、梅津):私たちの共通点は同じ研修の受講者という点なので、まずは研修で学んだことや気づきを得たことから話していきましょうか。私は、さまざまな課題への取り組みやディスカッションを通じて、非常に濃い時間を過ごしていると実感しています。中でも、同じ課題に対して、メンバーそれぞれの視点の違いは興味深いですね。
 
座談会は、研修会場の「グロービス経営大学院」にて行われた
座談会は、研修会場の「グロービス経営大学院」にて行われた

神﨑仁利(以下、神﨑):いろいろな考え方を持つ同世代が社内にいる、ということがわかるだけでも、モチベーションにつながりますよね。私は「聞き役」に回ることが多いので、さまざまな意見が出てくるのが、刺激的でおもしろいと感じています。
 
研修の様子。チームごとに自分たちで選定した企業の分析に取り組む
研修の様子。チームごとに自分たちで選定した企業の分析に取り組む

長瀬大輔(以下、長瀬):5人それぞれ、違う部門から来ていますもんね。私は技術職なので、「他部門の人はこんな風にオカムラの製品を見ているんだ」という驚きがありました。あとは、経営を学ぶ機会を得たのも、今後の働き方を考えるうえで重要なことだと思っています。こんな機会がなければ、なかなか勉強しなかったと思うので……(笑)

岩坂知実(以下、岩坂):私もずっとデザイン業務が中心なので、経営について学ぶ機会はほとんどありませんでした。なので、研修の課題が非常に難しく感じられることもありましたが、この先、キャリアを重ねていくにあたっての準備、というモチベーションで取り組んでいます。
 
「他部門を知ることで、会社に対する理解が深まった」と梅津(左)
「他部門を知ることで、会社に対する理解が深まった」と梅津(左)

櫻田勝亮(以下、櫻田):普段の業務と別に課題に取り組まないといけないので、時間のやりくりが大変でしたよね。中でも、他企業分析の課題はかなりヘビーでした。

神﨑:分析企業は自分たちで選ぶことになっていて、異業種であるユニクロでおなじみのファーストリテイリングをテーマに選んだんでしたよね。経営判断のスピード感や、DXや新規事業への取り組み、トップダウン型の強いリーダーシップから、学べることがあるのではないかと考えたんです。私は閉店判断のスピード感などがすごく印象的でした。新しいことをはじめる力は大事ですが、変化が激しいこれからの時代においては、諦める力もキーワードになってくるんじゃないかな、と。
 
「ファーストリテイリングの諦める力から、自社のものづくりの未来を考えた」と長瀬(中)
「ファーストリテイリングの諦める力から、自社のものづくりの未来を考えた」と長瀬(中)

長瀬:「今の事業がなくなるとしたら、どうすべきか」と想像するクセがつくようになりました。私たちもずっと同じ製品を作っていくだけでなく、その一歩先にある何かを見つけたい。こんな風に考えられるようになりました。
 

各事業の「違い」を武器に、組織に横串を通したい

櫻田:ディスカッションを通して、部門ごとの考え方や専門性の違いが強みになることがわかると同時に、あらためて部門間の交流の少なさが課題ではないかと思うようになりました。たとえば、商環境事業本部は小売店が中心顧客です。中でも所属の課は消費者との接点が近い客先が多いので、B2Bが中心のオカムラでは珍しくB2C感覚をもっているチームなんです。この視点を全社的に共有できれば、商環境にとっても会社全体にとってもプラスになるのではないかと思うのです。B2Bのお客様の先には、消費者の存在があるので。
 
「商環境のB2C感覚を活かして、全社での相乗効果につなげたい」(櫻田)
「商環境のB2C感覚を活かして、全社での相乗効果につなげたい」(櫻田)

梅津:海外営業本部も他部門との連携業務が少なく、自部門以外の状況が分からないことも多いので、横展開が必要だと思う気持ちはわかります。これからの時代、自部門の最適化だけでなく、「顧客の求めるサービスをどう実現するか」という大きな目標に向かって、総力戦で取り組まないと生き残れないですよね。そのためには、部門を超えた意見交換や、自分の専門以外の知識を身につけることも重要になってくると思います。

岩坂:デザイン業務も決まった部門とのやり取りが多いので、外部の知見を入れる機会が減ってしまっています。そのせいか、オリジナリティがあるデザインができる人がなかなか育っていない、というのが現状の課題。私自身、この研修を通して、同じ参加者の製品企画部門のメンバーと「こういう製品があるといいよね」という意見交換の機会があり、社内で人財交流をもっと活性化させる必要性を改めて感じました。
 
「他部門の視点は、この先のデザインの可能性を大きく広げる」(岩坂)
「他部門の視点は、この先のデザインの可能性を大きく広げる」(岩坂)

神﨑:部門間交流のために、「他部門で武者修行」をやってみたいですね。私はずっと営業を担当していますが、自分が販売しているものをもっと詳しく知りたいという思いから、生産事業所への異動希望を出したことがあります。その時は実現しませんでしたが、顧客との接点がある営業の視点を生産現場に活かせることや、その逆もあるはず。同じオカムラにいるんですから、お互いに何をしているのか、何を考えているのかといったことを理解することは重要だと思います。

長瀬:確かに、若いうちから社内のいろんな部門を経験して、それぞれの仕事を理解している人が増えたら、仕事の進め方も変わるし、さらにはオカムラ全体を成長させる新規事業も生まれやすくなりそうです。

櫻田:事業部をまたいだ連携によって、相乗効果を生み出せるような仕組みが作れたら……、と想像するとワクワクしますね。オカムラの事業領域がものづくりだけでなく、「モノからコト」への移行を実現するためにも、組織に横串を通すような挑戦が必要になるはずです。
 

オカムラウェイに込められた想いに応えていく

梅津:オカムラが今後を考えるうえで象徴的なのが、経営理念「オカムラウェイ」だと思います。私は、最初オカムラウェイを構成する要素がいくつかあるのを知って「うちの会社は物事をやめたり、思い切って捨てたりするのが苦手だな」と思った反面(笑)、一つひとつのワードを読み解いていくと、捨てられない理由が見えてきました。
 
既存の経営理念を一部改訂し、体系的に整理した「オカムラウェイ」
既存の経営理念を一部改訂し、体系的に整理した「オカムラウェイ」

神﨑: DNAとして残る「よい品は結局おトクです」というモットーと、オカムラウェイとして掲げられたミッションの根底は同じものだと私は思っています。高品質な製品とサービスは、人が活きる環境や場を創れるという信頼感ですよね。オカムラウェイからは、今までオカムラを支えてきた先輩たちの努力や苦労が込められた「重み」が感じられます。

櫻田:社員が拠り所とする「私たちの基本姿勢-SMILE-」では、More「果敢に挑戦することで、仕事が活きる」が、とくに印象的でした。今まで、オカムラは保守的な部分もあったので、「どんどん新しいことに挑戦してください」という会社からのメッセージかな、と私は受け取っています(笑)。みなさんはSMILEでどの要素がピンと来ましたか?
 
オカムラグループの一人ひとりが、「SMILE」を日々の行動の拠りどころとしている
オカムラグループの一人ひとりが、「SMILE」を日々の行動の拠りどころとしている

長瀬:私はLink「多様性を愛し、協力することで、チームが活きる」ですね。部門内の協力だけでなく、ビジネスの最前線にいる営業のみなさんに必要な情報をできるだけスムーズに提供するなど、多様性のあるチームが活きるような働きがしたいと考えています。
 
「生産拠点から『チームが活きる』を実現するために、他部門との協力に取り組みたい」(長瀬)
「生産拠点から『チームが活きる』を実現するために、他部門との協力に取り組みたい」(長瀬)

岩坂:私はImagine「思いやりを持ち創造することで、相手が活きる」を大切にしたいですね。受け手がどう感じるのか、そこを想像するのがデザインの基本です。でも、一人の社会人としては、Linkも大事にしたいと思っています。プロジェクトチームには、いろんな役割や立場の人がいますから、違いを尊重しながら協力することで良い成果物を生み出せると感じています。

梅津:今の自分に少し不足しているかなと思うので気をつけたいのがImagineですね。顧客や社内に対して、「こういうことを言ったらどんな反応がくるかな」「この結果を引き出すにはどうすればいいかな」と多角的な視点を持つように心がけています。加えて、SMILEって全部つながっていると思っていて。どれか一つでも大事に思えるものがあれば、自然と全部実践できるようになる気がしています。
 

すべての人が「活きる」社会のため、オカムラにできること

神﨑:オカムラのミッションである「人が活きる環境づくりを通して、社会に貢献する」ために、どんな価値提案を行っていくべきかについても考えていきたいですね。オカムラなら「モノからコト」に単純に移行するだけでなく、両方を活用できる。「人が活きる」環境を、ハードだけでなく、運用などのソフト面も含めて表現できる企業だと思います。あの有名なエナジードリンクのCMで、飲んだ人に羽が生えて飛んでいくように、お客様にワクワク感や楽しさを与えたいですね。

 

「お客様がワクワクするような価値提案ができれば、オカムラはもっと成長できるのでは」(神崎)
「お客様がワクワクするような価値提案ができれば、オカムラはもっと成長できるのでは」(神崎)

長瀬:そうですね。オカムラはオフィス家具の会社というイメージを持たれがちですが、例えば家具から発展したアイテムやサービスを、リアルだけでなく仮想空間にも提供できる企業へと変化していくのが理想だと思います。オカムラの「人が活きる」場創り・空間デザインのノウハウをどんな新しいことに応用できるのか、想像するだけでワクワクしちゃいますね。

岩坂:リアルに存在する身体に寄り添う家具や空間についても、変わらずきちんと向き合っていくのも大切です。仮想空間のような先端技術が普及していく中で、データ化できない心地よさを意識した空間をデザインすることも重要だと思います。リアルと仮想空間の双方で、“心地よいデザイン”が実現できるようになれば理想的ですよね。

櫻田:私は研修で聞いた「社会貢献という視点から、自分たちの仕事で社会インフラを起こそう」という言葉が印象に残っています。商環境事業では、コロナ禍や人手不足といった社会課題を背景とした省人化への対応が重要なテーマ。オフィスや物流システムといった他事業のノウハウも活かし、オカムラにしかできない新時代の店舗づくりを実現したいと考えています。一人でも多くの従業員が、「オカムラは社会インフラの一端を担っている」という意識を持てば、社会の一部として欠かせない企業になれるはずです。
 
「長く取り扱っている製品も本質を突き詰めて考えれば、また新たな価値を提案できるはず」(梅津)
「長く取り扱っている製品も本質を突き詰めて考えれば、また新たな価値を提案できるはず」(梅津)


梅津国内外の働く場や店舗、公共空間など、どんな場所でも「活き活きと働き暮らす」ための本質を追求することが、オカムラができる社会貢献だと、私は考えています。部門を超えてお互いが積極的な提案を行い、議論を交わすことができれば、オカムラの提案できる価値はどんどん高まっていくと思います。

神﨑:業務や研修課題で、私たち中堅世代は日々バタバタしがちですが、この先の未来も見据えていかなければいけないですよね。事業部の枠を超えた“One Team”として、人が活きる環境をつくるという社会貢献を実践する立場へと成長していけたらと思います。
 


座談会後記

今回の座談会で集まったメンバーの所属する事業領域はそれぞれですが、お互いに刺激しあいながら、今後のオカムラが向かっていくべき方向を語り合ってくれました。そして、研修の学びの過程で他社を知ることで、自社の課題が見えてきたという声も。そこから、これまでは気づかなかった新たなビジネスの視点や可能性の糸口が見つかるかもしれません。

部門を超えたOne Teamで、オカムラとしての仕事を通じ「人が活きる」社会をつくっていく。これはもちろん、中堅世代に限らず、すべてのオカムラのメンバーにとっての共通テーマです。
 

2022年2月取材

OKAMURA 新卒採用情報

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