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オカムラ、万博に出展「キモチキオスク」で自分のキモチを相手に伝えよう

2025.04.22

企業パーパスに「人が活きる社会の実現」を掲げるオカムラ。この「オカムラを知る!」では、オカムラグループのさまざまな取り組みを紹介していきます。

「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、2025年4月13日に開幕した大阪・関西万博。オカムラは「EXPO 2025 OKAMURA Challenge 人が活きる社会へ、自分を解き放て!」をテーマに「展示」と「催事」2つの面から出展します。社内の部門を超えたメンバーが関わり、「人が活きる社会の実現」を目指すオカムラらしさを広く発信する機会になります。
今回は、本日4月22日からスタートし4月28日まで7日間限定で展示参加する「キモチキオスク」について、社内事務局メンバーでありキモチキオスクの「店長」を務める、お店のみらいを創造する研究所 福田 知春から紹介します。


皆さんこんにちは。お店のみらいを創造する研究所(通称みせいくラボ、部門名です!)の 福田です。さながら商環境事業所属として業務で携わってきた小売店新規オープンのごとく、ギリギリまでキモチキオスクの出店準備をしておりました……。本日やっとキモチキオスクがスタートしました!準備秘話や、展示内での店舗スタッフ応募に手を挙げて参加しているオカムラメンバーと進めてきた内容をお伝えします。


キモチキオスクの展示に決まるまで

2021年、オカムラはTEAM EXPO 2025プログラムの「TEAM EXPO共創パートナー」に登録しました。そして現在に至るまで、公益社団法人2025年日本国際博覧会協会とタッグを組み、万博の機運を高める活動を約3年にわたり実施。その信頼関係の中で「万博会場にも出展してみませんか?」というお誘いをいただき、今回の出展が実現しました。このキモチキオスクの展示と、劇団「ザ・オカムラ座」としての催事で参加します。
展示を行うエリアであるフューチャーライフヴィレッジのテーマは「未来の暮らし」。オカムラが大切にしている姿勢は企業パーパス「人が活きる社会の実現」。「……さあ何を出そう?!」まっさらな状態から事務局での検討が始まりました。

今まで顧客に向けた展示会には数えきれないほどの回数で出展してきたオカムラも、万博という国境や性別を超えた来場者を対象とする機会は初めてです。万博という世界規模のお祭りでオカムラとしての想いをぶつけられるなら、「こんなにおもしろいことを考えるクリエイティブな会社があるのか!と驚いてもらいたい!」「『人を想い、場を創る。』を宣言するオカムラをもっと多くの人に知ってほしい!」こんな想いが湧きあがり、今回はものづくりだけではないオカムラのよさを知ってもらうため、企業としてのブランディングをメインの切り口にすることが決まりました。

そして展示の手法としては、誰もが自分ごととして、それぞれの暮らしを考えられる行為である「買い物」……つまりもっとも親和性がある商環境事業で扱う「お店」をベースとしました。またメインのターゲットは、未来の消費者である若年層に設定することになったのです。


コンセプトは「キモチのトレード」


展示内容の具体的な企画にあたっては、「オカムラの私たちの想い」と「未来のお店のあり方」2点を中心に考えていきました。

まず自分たちの想いについては、商環境事業とオフィス環境事業の営業職、設計職、スタッフなどを中心としたメンバーでワークショップを行い、「自分が心を動かされたN=1の感動体験」を思い起こし、それぞれの想いや価値観の根源について深堀りしました。

東京・大阪の2拠点にて、オフィス事業と商環境事業メンバーを中心にワークショップを開催
東京・大阪の2拠点にて、オフィス事業と商環境事業メンバーを中心にワークショップを開催

ワークショップの参加者は「一目見て衝撃を受けたもの」「なぜか惹きつけられてしまったモニュメント」など、それぞれが心に響いたものを発表します。発表の内容から感じた率直な想いを書き出すことで、膨大な量の「感情」を収集しました。
このワークショップを整理していく中で、「多くの人は『社会的な自分を生きている』けれど、どこかで『個人的な自分』を表現したいのではないか?」という仮説が見えてきました。

次に、お店とはどういう存在なのか?についてです。私が所属する部門「みせいくラボ」では、未来のお店はどういう存在になっていくかを日々模索しています。その中で「お店とは、商品の売買だけでなく、生活者の文化をつくる場である」という考えに至っています。
例えば「週末はたこ焼きパーティーをしよう、盛り上がるだろうなぁ」「明日の試験がうまくいきますように」「推しに感謝を伝えたい」などなど……お店では、買い物客の一人ひとりから湧き出る素直な心情が飛び交っているはずです。
私たちは、目に見えない価値=キモチがトレードされ、街や時代の文化につながる。それがお店の存在価値になっていると考えました。

こんな考え方を基に、万博の展示に向けて数々の話し合いを重ねました。そして最終的に「個人的自分の解放」×「気持ちのトレード」=キモチキオスクと称し、身近な存在であるコンビニを模して来客者同士の素直な気持ちを交換する展示にしようと決めました!

キモチキオスク完成まで

このような経緯で目的やテーマが決まったキモチキオスク。展示の場での具体的な内容について紹介します。
キモチキオスクへの来場者は原則ペアで参加し、さまざまな感情が込められた商品から、相手に伝えたい素直なキモチを表した商品をそれぞれが選びます。商品を持ってきたレジでは、お互いのキモチを交換。2枚のレシートが印刷され、レシートによってキモチを渡し合えるという仕掛けです。
富士事業所での試作。赤みのあるピンクがかわいらしい!
富士事業所での試作。赤みのあるピンクがかわいらしい!
コンビニをテーマにした展示会場の内装は、オカムラウェイを基に多様性や共創をイメージする表現スタイル「オカムラFEEL」を採用、ピンクを基調にしています。レイアウトは動線や入口の見え方を試行錯誤して練りました。
そして商品は「キモチ」選びからパッケージのデザインまで一から手作りです。感情を商品に見立てるのに、メンバーで頭をひねりにひねったのはいい思い出です……。実際に販売はできないものの、商品一つひとつを社内の知財部にチェックしてもらいながら製作を進めました。
 

オカムラ従業員が店舗スタッフを担当

キモチキオスク展示本番は、もちろん事務局メンバーだけでは運営できません。社内へ「店舗スタッフ」協力のお願いと募集を呼びかけた結果、場所も世代も縦横ナナメから20名が集まってくれました。世界中からの来場者を見込み、関西弁をはじめ、英語、中国語、韓国語、インドネシア語対応可。ワールドワイドにコミュニケーションを取れる体制も整い、あらためてオカムラの層の厚さを実感しています!

オープン約1ヶ月前となった3月28日、オペレーションの確認会&決起会を実施しました。商環境事業の関西拠点である梅田・ブリーゼタワーのオフィスに店舗スタッフと事務局メンバーが集結。実際に1:1のサイズでレイアウトを再現し、説明会を開催しました。
店舗スタッフを担当するオカムラ従業員向けに、実際の会場でのレイアウトを再現しながら説明会を実施
店舗スタッフを担当するオカムラ従業員向けに、実際の会場でのレイアウトを再現しながら説明会を実施

事務局は商環境事業に携わるメンバーが多く、お店づくりには自信があったのですが、キモチキオスクで実際にコンビニを想定し一連の流れを体験すると、店舗設計とはと全く異なる課題に直面しました。
「こんな時には、どこに並べばいいですか?」「レジの間にどんな声掛けをしたらいいでしょう?」「外国語対応のリーフレットを用意したほうが良さそうですね」初めてキモチキオスクを体験した店舗スタッフの率直な意見のおかげで、機材の配置や店舗スタッフの声かけの重要性など、それぞれに大切な意味があることに気づかされました。

レジを体験する店舗スタッフ
レジを体験する店舗スタッフ

万博という場でオカムラが伝えたいこと、その背景、これまでの準備の模様をお伝えしました。4/28(金)まで期間限定の開店ではありますが、来場者の皆様に素直なキモチで体験を楽しんでいただけたらこれ以上の喜びはありません。私を含め事務局3人で務めるキモチキオスク店長、店舗スタッフともども、ご来店心よりお待ちしております!

会場で店舗スタッフとして参加するオカムラメンバーと
会場で店舗スタッフとして参加するオカムラメンバーと
展示企画を走り抜ける 3人の店長写真左から、展示事務局リーダー:商環境事業本部 お店のみらいを創造する研究所 山岡 明紀夫万博事務局・運営ディレクター:商環境事業本部 お店のみらいを創造する研究所 福田 知春空間ディレクター:オフィス環境事業本部 ワークデザイン統括部 金谷 正彦
展示企画を走り抜ける 3人の店長
写真左から、展示事務局リーダー:商環境事業本部 お店のみらいを創造する研究所 山岡 明紀夫
万博事務局・運営ディレクター:商環境事業本部 お店のみらいを創造する研究所 福田 知春
空間ディレクター:オフィス環境事業本部 ワークデザイン統括部 金谷 正彦

まだ先だと思っていた万博が始まり、万博が始まったと思ったらオカムラの展示と催事も本番を迎えます。キモチキオスクの商品の写真を見ていると「オツカレライス」「この前はご麺」など気になるものばかり。オカムラ商環境事業としてのお店づくりのノウハウだけでなく、お店に集う人のキモチを考えてきたからこそのユニークな内容になっています。展示期間は4/22(火)から28(月)まで、是非ご来場ください。(編集部)


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