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まだ見ぬ新しいお客様への価値提供 オフィススタイル診断サイト「OFFICE KIT」オープン!

2025.02.06

オカムラウェイの「人が活きる」という価値観に基づき、従業員一人ひとりが働きがいを感じながら、日々活き活きと働ける状態を実現する社内プロジェクトとして、「働きがい改革 WiL-BE(ウィル・ビー) 2.0」を展開しています。実現に向け5つのアクションを推進しており、そのうちの「Work Smart」アクションでは、「デジタル活用で生産性を向上し、より創造的な仕事にシフトさせる」をテーマにDX戦略部と情報システム部が中心となり、さまざまな施策の検討・導入を進めています。

予測が難しく、変化が著しい現代。次々と生まれる新しいニーズや課題に素早く柔軟に対応するためには、デジタル技術を活用して、社会の変化に合わせてトランスフォーメーションを行うことが欠かせません。経営理念「オカムラウェイ」の根幹にある「人が活きる」という考えに基づいた、オカムラのDX戦略や取り組みをDX戦略部のメンバーからご紹介します。


DX戦略部の宇高です。オカムラでは、DX人財育成プログラム「DXLP」という従業員向け学びの機会を設けています。そして、DXLP参加者による提案から、実施に向けたプロジェクトが社内でいくつも進行中です。
DXLPでの提案をきっかけに始まった新しいウェブサービス「OFFICE KIT」が2024年12月にオープンしました。これは、新しいオフィスを企画するときに、自分たちにふさわしい働き方やオフィス空間についての検討をサポートしてくれるツールです。今回はDXLPでOFFICE KITを提案したメンバーをはじめ、プロジェクト担当者たちの声をお届けします。
 

2025年1月取材


DXLPとは
オカムラグループ内の幅広い領域でDXリテラシーの高い従業員を育成することで、現場からDXアイデアが湧き上がる文化を醸成することを目指した取り組みです。各自が日々の業務で感じている課題に照らし合わせて、どのようにデジタルを活かしていくことができるかを考えることで、ただD(=デジタル)を学ぶだけではなく、X(=トランスフォーメーション)を生み出すことを目的としています。
DXLPでは約半年間の学習の成果として、デジタルを活用した業務改善や新しいビジネスのアイデアについて提案する「DXプロポーザル」の提出が必須です。なかでも特に優れたものは社長・役員へのプレゼンを経て、実現に向けてプロジェクト化しています。2021年のスタート以来、「日々の業務を理想の形に変えたい」「新しい価値を生み出したい」という想いを持つオカムラ従業員ならではの発案により、たくさんの成果が生まれています。


オフィススタイル診断サイト「OFFICE KIT」とは?

まずは、話を聞いたメンバーを紹介します。

ワークデザイン統括部価値共創センター川口 健太
ワークデザイン統括部
価値共創センター
川口 健太
川口 健太(かわぐち・けんた)
ワークデザイン統括部 価値共創センター 

OFFICE KITのプロジェクトリーダー。組織を越えた接点をつくったり、知見を仲介したり。「ナレッジブローカー」として活動、お客様にとっての価値を共創している。
子どもが3人いて、自然科学が好きな9歳の長男と釣りに行くのが最近の楽しみ。
事業戦略統括部デマンドセンター青木 佳織
事業戦略統括部
デマンドセンター
青木 佳織
青木 佳織(あおき・かおり)
事業戦略統括部 デマンドセンター

DXLP第2期メンバーで、OFFICE KIT起案者。本業は、デジタルを活用してオカムラの知見を届け、見込み顧客を育てていくこと。
プライベートでは、去年購入した戸建てをリノベーションした。柱を活かしたレイアウトを考えるのが楽しかったそう。
DX戦略部梅田 晋太郎
DX戦略部
梅田 晋太郎
梅田 晋太郎(うめだ・しんたろう)
 DX戦略部 

OFFICE KITプロジェクトの事務局を担当。営業を6年経験し、2024年にDX戦略部に異動。主にオフィス分野のDXプロジェクトを推進している。
いろいろな拠点で活動する機会が増えたため、外食するお店の開拓を最近の楽しみにしているが、結局ご飯お代わり無料の店に吸い寄せられている。

―――今日はよろしくお願いします。2024年12月にオープンしたOFFICE KITについて簡単に教えてください。

川口:オフィスづくりの経験の少ない方々が新しいオフィスを企画する際、特定の会社に問い合わせをする前の準備段階として、自分たちの想いを言語化・ビジュアル化して、社内の人たちと話し合うときに活用できるツールです。

青木:オフィスづくりを具体的に検討するのは、私たちオカムラのような専門家に相談しなければ、なかなか難しいですよね。でもお客さまによっては、一度相談するとそのまま進めなければならない状況になりそうで、問い合わせのハードルが高いと感じてしまう場合もあるようです。最近は購買行動が変化していて、特定の企業に相談する前にネットで情報収集をする傾向が増えています。そこで、オカムラが持つノウハウをオープンにし、働き方と空間のつながりや、コンセプトづくりのきっかけとなるツールを提供して、社内での検討をスムーズに進めていただける環境を整えたいと思いました。

―――私もOFFICE KITを早速使ってみましたが、具体的なTIPSや事例、紙でシミュレーションできるキットなど、わかりやすく楽しいツールだと思いました。今の時代に合わせて開発されたのですね。他にも感じている時代の変化はありますか?

川口:これまでオカムラにとってお客さまの窓口は、主に総務担当の方々でした。従来は、総務の方の声を聞きながらオフィスをつくるのが一般的でしたが、最近では「現場の声」を取り入れることがオフィスづくりの重要なポイントになっています。

青木:コロナ禍を経て、多くの企業が「どうすれば従業員がオフィスに来たくなるか」「自分たちの働き方に合った空間はどんなものか」と真剣に考えるようになりました。そのため、多様な部門の一人ひとりから声を聞くために、総務部門以外の人たちがオフィスづくりに関わるようになっています。私が所属するデマンドセンターで開催しているウェブセミナーの参加者傾向からも、その変化を日々感じています。

梅田:私は営業出身ですが、フィールドセールスは窓口になってくださる総務部門を通してお話をすることが多いので、実際にそのオフィスで働くワーカーの方々、つまり「真のお客さま」の声を聞ける機会が少ないんです。総務の方を通じて意見を聞くこともありますが、総務の方自身も「現場が何を望んでいるのか分からない」と悩むケースが多いです。OFFICE KITを提供して現場の人たちが主体的にオフィスへの意見を出しやすくなれば、フィールドセールスに真のお客さまの声が届くことにもつながると思います。

―――オープンして1か月ほど経ちましたが、反響はありましたか?

梅田:OFFICE KITは非常に多くのお客様にご覧いただいています。フィールドセールスでアプローチするには不可能な規模なので、デジタルの力の大きさを改めて実感しています。

川口:社内からも良い反響が寄せられています。営業やデザイナーからは、「お客さまとコミュニケーションを取る際に活用できる」といった声が多くあがっていますね。

青木:これまで一方的に情報を発信するコンテンツはいろいろありましたが、ユーザーが自ら操作しながら自分の課題に基づいて必要な情報を見つけられるような仕組みはありませんでした。インタラクティブなコンテンツにしたことで、「発見」や「気づき」を得やすい設計にできているのではと思います。
ウェブサイト上でのノウハウ公開について、「ここまで出してくれるんですか」と驚かれることもあります。以前のオカムラは秘密主義的な側面も強かった(笑)ですが、最近は考え方が変わってきています。オフィスづくりに役立つ知見を積極的に提供して、社会に活かしていくのは、オカムラがミッションとして掲げる「人が活きる環境づくり」にもつながる、企業としてのあるべき姿だと思います。

―――OFFICE KITをつくってみての学びはありますか?

川口:本当にたくさんあります。これまでウェブサイトを作った経験がなかったので。個別のお客さまへの提案には慣れていますが、顔もわからない広い層の人たちに響くものをどう作ればいいのか、半年ほどかけて議論しました。頭の切り替えが大変でしたね。その中でターゲットとなる人たちの課題を把握するために100人ほどインタビューをおこなったことで、私たちが作るべきものが明確になっていきました。

青木:ユーザーの声を聞くことの重大さを、改めて実感しました。インタビューを通じて「そうだったのか」「これが求められていたんだ」「これはあまり必要とされていなかったんだ」といった発見があり、とても面白かったです。今後、部門内の他の案件でもユーザーインタビューをもっと取り入れようという方針になりました。直接話を聞くことで、大規模に収集するアンケートだけではわからなかった本音や本質が見えてくるとわかり、大きな学びでした。

梅田:私は今回初めてマーケティングに触れました。一般的なマーケティングの手法から、オカムラならではのアプローチ、わかりやすく情報を伝えるためのデザイン、ノウハウを見せる手法まで、多岐にわたる内容を知ることができました。毎回ミーティングが新しい発見の連続でしたね。

―――今後の予定について教えてください。

梅田:OFFICE KIT単独で完結させるのではなく、DXLPから始まっている他の施策などとも結び付けていけると思います。フィールドセールスの仕事内容も大きく変化し、それが新たなトランスフォーメーションにつながっていくと考えています。

青木:OFFICE KITを通して、いま世の中で求められている働き方などを広くデータとして集めることができます。情報の提供と収集どちらでもデジタルを活用することで、大きな価値をつくっていきたいです。

川口:デジタルの強みは、ビッグデータが蓄積されて、それが信頼性を持つようになる点です。顧客接点の入口になる、信憑性の高いデータを効率よく集めることで、私たち従業員はお客様と「人と人としてつながる」ために今まで以上に注力できるようになると思っています。


オカムラの「WiL-BE2.0」は「Inner Communication(社内活性)」「Human Development(人財育成)」「Work Rule(制度)」「Work Smart(デジタル技術)」「Work Place(環境)」5つのアクションによって、働きがい改革の実現を目指しています。​
「従業員が活きる」を実現する5つのアクション​
「従業員が活きる」を実現する5つのアクション​

従業員に広く開かれた社内学びの機会である「DXLP」も4期目を迎え、初期の提案が実施のフェーズに入ってきています。OFFICE KITを試してみると、分かりやすい言葉やイラストで展開されるサイトで気軽に質問に答えるうちに、自然にオフィスづくりが楽しみになるようなつくりになっています。長く蓄積された知見を広く社会に還元し、それをきっかけに、これまでなかったビジネスの機会につなげる。オカムラにとっても社会にとってもよい効果をもたらすアイデアが、さらに生まれていくといいなと思います。(編集部)


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