オカムラが主催する「OPEN FIELD(オープン・フィールド)」第2回企画展を2024年9月13日(金)~9月27日(金)までオカムラ ガーデンコートショールームにて開催しています。建築史家の五十嵐 太郎氏(東北大学教授)をキュレーターに迎え、ショールーム内に気鋭のアーティストによるインスタレーションを発表します。第2回目となる今回は建築家・山田 紗子氏とアーティスト・丸山 のどか氏を迎え、「ショールーム・フィクション——線のような家具と家具のような立体」と題して、展示会を行っています。
OPEN FIELDに業務として企画から関わる市場開発部 南 秀明より、展示会の模様や関連イベントについてお伝えします。
「ショールーム・フィクション——線のような家具と家具のような立体」
市場開発部の南です。9/13(金)よりOPEN FIELD第2回企画展「ショールーム・フィクションー線のような家具と家具のような立体」がスタートしました。建築家の山田 紗子氏による線のような家具、アーティストの丸山 のどか氏による家具のような立体、両者が混ざり合う不思議な空間を、ご体感いただけましたでしょうか。
9/14(土)には、キュレーターの五十嵐 太郎氏を交え、山田氏と丸山氏の3人によるトークイベントが開催されました。作品が生まれた背景について、さまざまなエピソードを深掘りしてお伺いすることができました。ちなみにトークイベント開催時は、家具や家具に似た作品から構成される展示会場に、来場者用にオカムラ製品の椅子も加わるという、おもしろい光景が広がっていました。
今回の企画展を開催するにあたり、オカムラが家具メーカーであることから、山田氏と丸山氏のお二人には、代表的な製品である椅子をモチーフに、作品を制作いただきました。山田氏による線のような家具は、私たちが知っている椅子のかたちではないけれども、そこに座ることができるという椅子としての機能を持ちます。一方、丸山氏による家具のような立体は、私たちが知っている椅子のかたちをしているけれども、実際には座れないという機能を奪われた純粋な立体作品です。いわば形態と機能があべこべになった両者の作品が、同じ空間に並置されることで、それら同士が相互補完的に不思議な関係性を生み出しています。
山田氏、丸山氏ともに、他者とのコラボレーションによる展示は今回初めての試みだったそうです。お二人は学生時代に、山田氏はランドスケープを、丸山氏はランドアートを勉強されていました。それぞれ異なるジャンルではありますが、「もの」という単体を超え、環境を扱うという点においては、何か共通項が見出せそうです。山田氏の作品には実際にお座りいただくことが可能ですので、ぜひいろいろな場所にそっと腰掛けていただき、お気に入りの景色を見つけてみてください。
社内デザイナーによるコンテスト作品も同時に展示
OPEN FIELDでは、オフィス環境事業のデザイン関連部門の若手従業員からなるデザイン部会というプロジェクト推進チームが活動しています。このデザイン部会メンバーで行われた「廃材を使ったアートコンテスト」の展示も、会場で同時開催しています。
今回使用した廃材はすべてオカムラの生産拠点である追浜事業所に提供してもらい、制作はグループ会社である砂畑産業にお願いしました。コンテストには社内デザイナー12名が参加し、一位に選ばれた椅子の脚の樹脂パーツを使った遊具「竹馬ぽっくり」たと、二位に選ばれた、丸パイプと端切れを使った「椅子のような何か」を展示しています。またその他の作品についても、すべてパネル展示しておりますので、社内デザイナーがどのようなアプローチで廃材というテーマに向き合ったのか、その思考や制作への熱意を感じていただければ幸いです。
OPEN FIELD企画展の会期は9/27(金)までです。ぜひこの機会に多くの方にご覧いただきたく、会場まで足を運んでいただけますと嬉しいです。