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「Work Terrace 湘南」自分たちでつくる!オカムラ社内オフィス改装

2024.09.27


「人が活きる社会の実現」を目指す、株式会社オカムラ。ここでいう「人」は、世間一般の人々、顧客、そしてオカムラで働く私たち自身も含みます。このシリーズでは、「人が活きる」組織となっていくための、オカムラの進化や変革にスポットをあてて紹介します。

オカムラウェイの「人が活きる」という価値観に基づき、従業員一人ひとりが働きがいを感じながら、日々活き活きと働ける状態を実現する社内プロジェクトとして、「働きがい改革 WiL-BE(ウィル・ビー) 2.0」を展開しています。実現に向け5つのアクションを推進しており、そのうちの「Work Place」アクションでは、「活き活きと働く場をつくる」を合言葉に従業員の働きがいを高めるオフィス環境づくりを推進しています。
今回は、オフィス環境事業本部の平塚支店について紹介します。新しくなった拠点で働くメンバー、支店長の石塚、営業担当の石井、業務や設計を担当する永埜に話を聞きました。


社内オフィス改装をきっかけに、これからのありたい姿を全員で考える

―――湘南らしく海をテーマにしたカラーやモチーフが印象的なオフィスですね。今回の改装のきっかけから教えてください。

石塚 勝彦(以下、石塚):このビルに入居して10年ずっと同じ固定席運用のオフィスレイアウトのままでした。最近になってWiL-BE活動の浸透などもあって改装の機運が高まってきていましたし、エンゲージメントサーベイ(全社従業員アンケート)の結果からわかった声もきっかけでした。

―――エンゲージメントサーベイの結果を受けて実施された面もあるのですね。改装にあたり、どのような社内体制で進めましたか?

石塚:毎月の話し合いで全メンバーでの対話から始めて、計画段階では週1回開催の拠点定例会議で時間をとり、全員で話し合ってきました。他拠点のオカムラのオフィスにも見学に行き、自分たちの働きたい姿のイメージをすり合わせていきました。このように基本は拠点全員参加ですね。設計には拠点外から空間デザイナーの従業員にも入ってもらいました。拠点メンバーで業務と設計を担当する永埜さんと2人3脚で進めてもらいました。

―――改装前の10年間変わらなかったオフィスではどんな課題があったのでしょうか。

永埜 美紀(以下、永埜):書類がとにかく多く、整理整頓ができていませんでした。遮音スペースも足りず1on1ミーティングやウェブ会議がしにくかったです。毎日の仕事では当然さまざまなシーンがありますが、「今やりたいと思うことをスムーズに気分よくすることができないオフィス」だったんです。

―――改装前の時点で、拠点メンバーからの意見で特に多かったのは。

石塚:みんなで議論を重ね、他拠点見学をして、「これをきっかけに働き方を変える必要がある」という共通認識がありました。コミュニケーションをとりやすいように壁が少なくオープンで、でも同時に集中できるオフィス。ABW(※1)を取り入れたオフィスにしたいと考えました。

―――とにかく全員で話し合ったんですね。小規模拠点だからこそできたことかもしれません。コンセプト「Work Terrace」は、どのように生まれたのですか。

石塚:「人が活きる、人が集う、人が憩う」というキーワードと一緒に考えたコンセプトです。これもまずは全員で話し合い、空間デザイナーと永埜さんでまとめてくれました。

永埜:悩みに悩んで、カフェで考えながらまとめました。平塚らしい、海にちなんだ言葉で、居心地よく働ける場にしたいという拠点メンバーの想いが込められています。

石井 栄一(以下、石井):オフィス中央の大型テーブルは「Clamp」という名前が付けられました。「カスガイ」(※2)という意味なんですが、これもとても重要なワードです。みんなの想いが言語化されて、共通認識ができました。わかりやすい言葉にしてくれて、オカムラのデザイナーってすごい!と思いましたね。

※1 ABW:Activity Based Workingの略で仕事の内容や目的に合わせてオフィス(オフィス外も含む)で「時間」と「場所」を自由に選択できる働き方のこと。
※2 カスガイ:両端が曲がった大きな釘を指し、木材と木材をつなぎとめるために使われる。 2つのものをつなぎとめるという意味から転じ、人と人とをつなぐものという意味でも使われる。

石塚、永埜、石井。改装後のオフィスエントランスにて
石塚、永埜、石井。改装後のオフィスエントランスにて

改装をきっかけに働き方を変えよう!10年分の書類を捨てる

―――ABWの導入、フリーアドレス実践にあたって苦労はありましたか?

石塚:議論がなかなか決まらない苦労はありましたが、改装の打合せはとにかくワクワクしました。「人が活きる、人が集う、人が憩う」をテーマに「WORK TERRACE 湘南」という名前をつけることに決まり、チームの結束力を高めることにもつながりました。この経験を経て、以前より気兼ねなくコミュニケーションが取れるようになったと思います。

石井:改装後に働き方を変えるための一環として、ペーパーレス化を目指すことになりました。改装後は収納スペースをあえて絞る作戦で、10年分の書類をとにかく捨てまくりました。だいぶ苦労しましたが、その結果、半年経っても書類を捨ててしまって困ったことは……一度もありません(笑)。

―――ペーパーレス化の準備のほかに、大変だったことはありますか。

石塚:コスト調整の工夫ですね。展示会に出すのに使った家具を再利用するなどして、予算内に収まりました。工事が事業部の需要期に重なったのも大変でした。状況に応じて近くのシェアオフィスを活用して乗り切りました。今ではいい思い出です。

「Work Terrace 湘南」のカフェエリアとワークエリア
「Work Terrace 湘南」のカフェエリアとワークエリア

サテライトオフィス「Work Terrace 湘南」で新しい働き方を実践

―――改装を終えて、働き方や考え方は変わりましたか?

石塚:前のオフィスでどうやって働いていたか、すでに思い出せません(笑)。したい活動が自由にできる今のオフィスでは効率が高まった実感があります。 WiL-BEが推進する「働きがいの向上」につながるという点でも、 確実によくなっています。

石井:具体的には、席を選べることは効率化につながりますね。固定席の頃、自分のデスクはあったけれど、ついつい書類を積み上げて実は机上面が狭かったんだなと。すぐにまわりの人と話したい内容を共有できるモニターがあるのは便利ですし、サブモニター付きのブースは集中作業がはかどります。大型テーブルは図面を広げたり相談しながらペアで仕事を進めたりするのにちょうどいいですね。

石塚:社内で紹介されて他拠点からも反響があり、オカムラ社内でも誇れるオフィスになりました。永埜さんのお子さんたちも招待したんですよね。「お母さんの働いているオフィス、かっこいい!」と言っていました。

永埜:自分自身がオフィスづくりに参加して、完成した場を見ての家族のコメントがうれしかったです。計画や準備に苦労したぶん、思い入れは強いですね。フロア中央にステップがあるんですが、ここはこだわった部分です。奥行きが感じられるし、天井の低さも不思議と気にならなくなる効果があると思います。大型テーブルは座っても、立ちながらも働くことができます。これもステップがあることで目線が合いやすく、コミュニケーションも取りやすくなります。

大型テーブル「Clamp」を中心にしたワークエリア
大型テーブル「Clamp」を中心にしたワークエリア

―――オカムラ社内の他拠点で働く機会はありますか?比べてみてどうですか。
 

石塚:どこもそれぞれ違った働きやすさがありますよね。横浜支店など複数部門が入る「Work Harbor Yokohama」によく行きますが、大規模拠点で全く異なる環境です。この平塚支店は、帰ってきた「ただいま」感というか、落ち着いて仕事ができますね。どちらも他拠点従業員も利用するサテライトオフィスという位置づけですが、こちらに来ると落ち着いて働けると思ってもらえるのではないでしょうか。

―――大規模拠点では他部門の人と情報交換ができたり、平塚支店のように小規模拠点では落ち着いて業務ができたり。それぞれ特徴がありますよね。現在のオフィスの運営面はいかがでしょう。また最後に今回の改装で印象に残っていることを教えてください!

石塚:移転後そんなに時間が経っていないせいかまだ大きな課題はありませんが、計画時と同様に全員で共有して解決していきます。今回の改装を経て、自分たちの想いを強くもってこだわると満足度の高いオフィスになることを実感しました。またオカムラのオフィス環境事業の営業部門として、お客様の気持ちをこれまで以上に理解できるようになりました。自分ごととしてイメージしながらお客様への提案をしていきます。


オカムラの「WiL-BE2.0」は「Inner Communication(社内活性)」「Human Development(人財育成)」「Work Rule(制度)」「Work Smart(デジタル技術)」「Work Place(環境)」5つのアクションによって、働きがい改革の実現を目指しています。​
「従業員が活きる」を実現する5つのアクション​
「従業員が活きる」を実現する5つのアクション​

以前の働き方を思い出せないというほど、「Work Terrace 湘南」では新しい働き方がすっかり浸透していました。自分たち自身で「こんなオフィスで働きたい!」という想いにこだわったからこそ、使いやすく愛着のある環境を実現し、支店内のコミュニケーションも活発になったとのこと。苦労もあったけれど全員で「ワクワクしながら取り組んだ」ことで、働きがいを高めた実体験になったようです。従業員の働きがいを高める施策としての社内オフィス事例を、今後も紹介していきます。(編集部)


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