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オカムラの新規事業提案力強化に向けて!シリコンバレー武者修行レポート

2024.08.14

オカムラで働く人に、仕事へのスタンスやエピソードを聞く「My Okamura Way」。オカムラがめざすのは、「人が活きる」社会の実現です。そこに向けてオカムラのメンバーが何を実践しているのか、担当する業務、働き方について思うこと、仕事以外の生活などについて聞きます。

My Okamura Way Vol.13  社員コラム編

オカムラ社内にはさまざまな部門がありますが、フューチャービジネス推進事業部は、未来のビジネス機会を探索し、新たな事業や製品の開発を推進することを目的にしています。この部門に所属するメンバーが2024年4月~6月にかけアメリカに2か月滞在、イノベーションのスキルとマインドセット向上のため、外部プログラムに参加しました。本人による滞在記形式でお届けします!


フューチャービジネス推進事業部砂口 和紀(2015年入社)
フューチャービジネス推進事業部
砂口 和紀(2015年入社)
砂口 和紀
フューチャービジネス推進事業部
企画部

オフィス環境事業の営業職を経て、今後のオカムラのビジネスを担う事業の創出・支援・育成をミッションとする部門へ異動。現在は外部企業との連携、社内事業部間連携を中心に新規事業の企画を行う。趣味は野球観戦。

シリコンバレーに2か月滞在。イノベーション関連ブートキャンプ参加

フューチャービジネス推進事業部の砂口です。2024年4月中旬から6月上旬にかけ、アメリカのシリコンバレーに海外出張に行ってきました。今回、日本企業とシリコンバレーのスタートアップをつなぐ役割を果たす機関である、NSICよるイノベーション関連のブートキャンプ(教育・訓練プログラム)に参加しました。目的は、今後のオカムラの新規事業創出をミッションとする部門に所属するメンバーとして、企業イノベーションにおけるスキルとマインドセットの取得です。さまざまな日系企業の社内イノベーターや、アメリカ西海岸で実際にビジネスをされている皆さんとのディスカッションを通じて、新ビジネスのタネの生みだし方や現地ビジネスのスピード感、エコシステムに関わる難しさなど、現場の空気を肌で感じられたのも非常に有意義でした。

参加者とNSICの講師陣
参加者とNSICの講師陣

ブートキャンプは4/15~6/7までの8週間にわたり行われ、主に3つのセッションに分かれて開催されました。
●Design Thinking Session
ユーザー視点からの新価値創造思考プロセスであるDesign Thinkingについて、課題へ取り組むことを通じて体感する
●Tech / WS Session
SRIの研究技術やイノベーションに関する内容について、講義やワークショップ、施設見学などで体感する
●Culture / Mindset Session
シリコンバレーにおける文化やビジネスの現場についてNSICの卒業生などとディスカッションを行う

※1946 年に米シリコンバレーで設立された非営利の独立研究開発機関で、顧客との協力を通じて研究室から市場への最先端技術の移転を支援している。SRI Japan - SRI

参加者は日系企業の日本人ですが、講師は外国人ということでセッションはほぼ英語で行われました。私は英語が得意ではなかったので、事前に半年間英会話教室に通ったのですが、ネイティブの英語を聞き取るのは非常に難しかったです。座学やワークショップは翻訳機を駆使しながらどうにか乗り切り、話すのは気持ちでカバーしました。気持ちは強い方なので(笑)。たいていは、文法や単語が多少違っていたとしても、伝えたいことは伝わっていると実感できていました。強い意志を持って会話することが重要だと感じました。

セッションは火曜~木曜がメインで、月曜と金曜は自主学習の時間が多かったです。その時間をただパソコンと向き合って作業で終えるのはもったいないので、公私の人脈を駆使して日系企業の現地法人に訪問したり、紹介してもらったデザイン事務所へ訪問してみたり、オフィスの見学をさせてもらったりという時間を過ごしていました。
現地でのつながりをつくることができたのはもちろん、日本からともに参加したメンバーと長い時間を一緒に過ごし、非常に仲良くなれました。参加者の所属する企業それぞれが新規事業の創出をしており、私も含め文系職種の参加者は少数派。技術職や研究職の割合が多かったです。彼らとのなにげない雑談が、気付くと新しい事業アイデアの話につながったこともありました。
これまでオカムラのオフィス環境事業の営業として「雑談から生まれるコミュニケーションにこそ、イノベーションのヒントがあるんです!」とお客様に提案をしてきましたが……まさに身をもって体感できました。
 

日本でできないことをやってみる。今まで以上に好奇心が湧くように

休日は限られた滞在期間だったこともあり、毎週末どこかに外出していました(笑)。 ブートキャンプに一緒に参加していた仲間に車に乗せてもらって出かけたり、一人で行動したりとさまざまでしたが、個人的に「日本ではできないことをする」をテーマに設定して、週末活動をしていました。例えば、私は野球観戦が趣味なのでメジャーリーグの試合を観に行きましたが、3か所の球場に足を運びました。他にはアメリカで大流行しているPickle ballというスポーツをしたり、スタンフォード大学まで散歩してみたり、いわゆるテックカンパニーと言われるGoogle、Apple、Metaなどのオフィスを見て回ったりしました。

アメリカで出会った人たちはとても明るくフレンドリーな人が多く、参加したプログラムで関わったメンバーにも恵まれていたのは大きかったと思うのですが、人間関係のストレスはまったくなかったです。現地の気候も最高気温が20~25℃くらいで、湿度は低く乾季だったため、滞在期間中に雨が降ったのも一日だけと、最高に過ごしやすかったです。
海外での長期滞在が初めてだったので、生活面のなにもかもが心配で、シャンプーや洗剤といった日用品は日本で使用しているものを持参しました。食事もレンジでチンして食べられるご飯やフリーズドライのお味噌汁を大量に持っていき食べていたので、日本の味が恋しくなることはありませんでした。ただ2か月滞在の割には荷物がとても多くなってしまい、運ぶのが大変でした……笑 生活全般に関してはやはり日本の方が便利だなと思うことが多く、私にとって2か月の滞在はちょうどいい期間で、海外生活を満喫することができました。

海外で過ごし、学んだことをきっかけに、周囲に対する好奇心がこれまで以上に湧くようになりました。「これは何のためにあるんだろう?」、「この人はなぜこう考えるのだろう?」、「この人のどんな経験やしてきたことが、このような考え方をするようにさせたのだろう?」……こんなふうにです。私の今の担当業務は新規事業創出なので、日常からイノベーションを生み出すためのマインドセットが一番大きな変化だったように感じます。
 

新規事業創出に向けた視点と人間性、ともに磨いていきたい

今回の経験を通じて、見える世界や景色をもっと広げたいと思うようになりました。誰がどんなことを考えているか、なぜそれが存在するのか、など深く考えていくのはもちろん、その理解のための知識や想像力、そして妄想力などの必要性も感じています。
これらのスキルは日々の意識や努力の積み重ねでしか体得できません。つねに相手や周りを想い、考えていくことで、ビジネスパーソンとしてはもちろん、個人としても周囲からの人望がある、好かれる人を目指していきたいと思っています。

今所属する部門では「新規事業として成功するのは1000個のアイデアのうち3つ」といわれる世界にチャレンジしています。「失敗してもあたりまえ」とある意味気軽に捉えて、とはいえ、もちろん熟考はしながら多くのトライを繰り返しています。たとえ失敗してもそこから学びつつ、事業の推進とともに、人としての魅力も向上することを目標に進んでいけたら嬉しいなと思います。今の私には遠い遠い目標ですが……笑 がんばります!

ブートキャンプ卒業証書を授与いただきました。講師の方と
ブートキャンプ卒業証書を授与いただきました。講師の方と

フューチャービジネス推進事業部は、オカムラの新事業や製品開発の推進がミッションの部門です。砂口にとって今回の経験は知識のインプットだけでなくマインドにも大きな影響があったようです。新規事業を生み出すことは簡単ではないですが、パワーアップした砂口はじめ担当メンバーが社内外を巻き込み、今まで以上に強力に推進していくことでしょう。今後も新しい提案や取り組みが楽しみです。(編集部)

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